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 ネットワンシステムズは2009年7月24日、2010年3月期の第1四半期(4~6月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%増の280億6400万円、営業利益は同19.3%増の10億5200万円と増収増益となった。経常利益は同9.9%増の10億5500万円、純利益は5億9000万円で前年同期比8.6%のマイナスだった。通信事業者向け機器販売・サービスが売上高145億8200万円(前年同期比6.6%増)と好調だった。このほか、14億円規模の厚生労働省への大型納入案件を計上したことも増収増益につながった。

 今期の受注高、受注残でも通信事業者向けは好調。受注高は前年同期比5.5%増の164億4500万円、受注残は同11.8%増の155億600万円だった。通信事業者向けの売り上げ、受注はNTTグループが大部分を占める。NGN(次世代ネットワーク)への投資が前倒しされたことが、今回の好調に寄与した。

 一方、一般企業向けでは売上高、受注高、受注残すべて減少となる。特に製造業向けが不調だ。「一部企業では早期の業績回復との報道があるが、ITへの新規投資の動きは鈍い。案件規模も小型化した状態が続いている」(桝田智照IR室長)という。「金融機関・外資系企業向けセグメントは達成率がいい」(桝田室長)とするが、製造業の不調を補いきれる水準にはない。

 増収増益となったが、増収減益の通期予想を修正する予定はないという。