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 米IBMは米国時間2009年7月28日,予測分析ソフトウエア・ベンダーの米SPSSを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。IBMはSPSSの株式1株あたり50ドルを支払う。取引はすべて現金で行い,総額は約12億ドルにのぼる見通し。SPSSの株主および当局による承認を得る必要があるが,手続きの完了は年内を見込んでいる。

 IBMは,SPSS買収により,同社の情報オンデマンド(IOD:Information on Demand)ソフトウエア製品の拡充とビジネス分析能力の向上を期待している。また,IOD環境を実現するための取り組み「Information Agenda」の推進も図る(関連記事:IBM,“情報オンデマンド”環境につながる新概念「Information Agenda」を提唱)。

 SPSSは1968年に設立された公開企業で,シカゴに本社を置いている。2008年の売上高は約3億ドル,営業利益は約4900万ドル,純利益は3600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.88ドル)だった。米メディアの報道(New York Times)によると,1株50ドルという金額は,7月27日の終値より40%以上高い。今回の発表を受けて,28日の終値は49.45ドルとなり,前日から14.36ドル上昇した。

 これとは別にIBMは,セキュリティ関連の米Ounce Labsを買収したことを明らかにした。セキュリティやコンプライアンスに関するリスクとコスト削減を支援するソフトウエアを手がける非公開企業で,今後は「Rational」ソフトウエア事業に組み込まれる。買収金額などの条件は明らかにしていない。

 またIBMは同日,新たなビジネス・インテリジェンス(BI)ソリューション「Smart Analytics System」を発表した。同社のハードウエア,ソフトウエア,サービスを組み合わせ,構成済みデータに限らず,非構成データも含めてさまざまなソースからの大量の情報を効率的に分析する。9月に利用可能にする予定。

 なお同社は2008年1月に,カナダのBIソフトウエア・ベンダー,Cognosを約50億ドルで買収している(関連記事:IBM,BIソフト・ベンダーのCognosを約50億ドルで買収へ)。

[発表資料(1)] [発表資料(2)] [発表資料(3)]