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 グーグルは2009年8月11日,同社のWebサイト「未来のためのQ&A」で,ユーザーの質問に対する衆議院議員候補者からの回答動画を公開した。同サイトは,グーグルが選挙関連情報を提供する「未来を選ぼう 2009」プロジェクトの一環として開設したもの。現在32の回答動画が掲載されている。グーグルでは8月15日まで回答動画を受け付けている。

 候補者に提示された5つの質問は,Webサイト「未来のためのQ&A」にユーザーが投稿した質問の中から,ユーザーの投票によって選ばれたもの。子育て,年金,在日外国人,農林漁業の後継者,インターネット選挙活動に関する質問が選ばれた。

 現在32の候補者および党からの回答動画が掲載されている。回答するかどうかは,あくまでも候補者の自由意志になる。グーグルは同社のWebでの告知や新聞広告などでの広報は行ったが,個々の候補者への質問の送付はしていない。

 「未来のためのQ&A」トップページでは,日本地図をクリックして,自分の住む選挙区の候補者を一覧を表示できる。候補者から回答動画が寄せられていなくとも,候補者の名前と顔写真が表示され,クリックするだけでその候補者に関するインターネット上の情報やニュース,動画を検索できる。

 日本の公職選挙法においては選挙の公示後にホームページで選挙に関する情報を更新できない。そのため,8月18日の公示までに掲載できるよう回答動画の受け付けを8月15日までとしている。

 グーグルでは「これからも面白い機能を追加していく」(グーグル シニアマーケティングマネージャー 馬場康次氏)としており,公示後も選挙に関する情報を提供してく方針だ。

 ユーザーの投票によって選ばれた5つの質問は以下の通り。

1. これから生まれる子どもが、「日本に生まれて良かった」 と思うために、また、安心して子供を産み育てることができる社会を実現するためにどんな施策を実行しますか?
2. 誰もが、安心、納得できる年金制度をどのような形で構築していきますか。また、生活保護の問題点(不正受給、年金受給額とのねじれ等)も合わせて考えを聞かせてください。
3. 日本で暮らす外国人の方が増えています。外国人の雇用、外国人の参政権、移民政策について考えをきかせてください。
4. 後継者不足なのに、新規参入に対する壁がものすごく厚いこれらの分野(農業、林業、漁業)に、どのような政策を持っていますか?
5. インターネットを活用した選挙活動の実施に関する賛否とその理由をお聞かせください。

◎関連リンク
未来を選ぼう 2009