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 米VMwareは2009年8月10日(現地時間),JavaフレームワークSpringなどを手がける米SpringSourceを買収することで両社が合意したと発表した。買収金額は約4億2000万ドル(約408億円)。両社の技術を統合しクラウドコンピューティングの基盤となるPlatform as a Service (PaaS)ソリューションを開発する。

 4億2000万ドルの内訳は現金約3億6200万ドルと約5800万ドルの株式およびストック・オプション。買収はSpringSourceの株主による承認を経て2009年の第3四半期に完了する見込み。

 SpringはRod Johnson氏が中心となって開発している,DI(Depnedency Injection)コンテナと呼ばれるオープンソースのJavaフレームワーク。SpringSourceはJohnson氏が設立しCEOを勤めている企業で,Springのサポート・サービスやSpringコミュニティの支援などを行っている。同社によれば,Springは世界中に200万人の開発者がいるという。

 SpringSourceはオープンソースのJavaアプリケーション・サーバーであるTmocatの開発にも携わっており,過去2年のバグフィックスの95%以上がSpringSourceによるものだったという。またJava上で動作するスクリプト言語Groovyと,“Groovy版Ruby on Rails”であるフレームワークGrailsといったオープンソース・ソフトウエアの開発も行っている。

 VMwareの社長兼CEOであるPaul Maritz氏は「SpringSourceとVMwareの組み合わせは,ソフトウエア市場の最も重要な流れであるクラウドコンピューティングの正しい方向へと我々を位置づける」とコメントした。SpringSourceのJohnson氏は「我々は,劇的に企業のITをシンプルにするソリューションを作り上げることができると確信している」と述べた。

 また両社の技術を統合しクラウドコンピューティングの基盤となるPaaSソリューションを開発する。2009年初頭に行われたSpringOne Conferenceでは,SpringSource Tool SuiteからVMwareのLab Managerの管理下にある仮想マシンに,Springをデプロイ(配備)するデモを行ったという。「一回のクリックで,データセンターに,クラウドにSpringをデプロイできるようになる」(Johnson氏)。

 またSpringSourceのJohnson氏は「コミュニティはオープンソースの血液であり,今回の発表は多くのオープンソース・ソフトウエアの重要性を再確認するものだ」と,今後ともコミュニティを尊重する姿勢を強調した。VMwareのMaritz氏も「我々はオープンネスへコミットし,さらにコミットを拡大することを明言する」と表明した。

[発表資料]
[VMware公式ブログへのCTO Steve Herrod氏の投稿]
[SpringSource公式ブログへの創設者 CEO Rod Johnson氏の投稿]