NEC、NTTデータ、日本ユニシスは2009年8月12日、電気自動車向けの充電インフラ整備の実証事業に参加することを相次ぎ発表した。NECとユニシスはそれぞれ新日本石油と共同で実施。NTTデータはコンビニエンスストアや自治体と共同で実証事業を開始する。
NECは、電気自動車の内部にあるバッテリーを短時間で充電する急速充電器と、その制御システムを提供する。急速充電器にはNECのグループ会社である高砂製作所が開発したものを採用し、ENEOSブランドのサービスステーション全国22カ所に設置(写真)。認証・課金システムも提供し、操作性や信頼性を検証する。
日本ユニシスは充電器の設置場所や空き情報を、カーナビ向けに配信するサービスを提供する計画である。サービスを提供する場所は、すでに電気自動車やプラグインハイブリッド車の実証実験が始まっている青森市内である。
NTTデータは、コンビニエンスストアや自治体から充電スタンドを借り、課金や決済の仕組み、無断防止の仕組み、電子マネー利用機能などをどう実現するかを検証する。
いずれも、資源エネルギー庁が推進する「平成21年度 電気自動車普及環境整備実証事業」の一貫。実施期間は、NECと日本ユニシスが2009年10月から2010年3月末まで、NTTデータが2009年9月初旬から2010年3月下旬まで。