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 2009年8月1日から8月31日までの間に、新たに2社がJ-SOX(日本版SOX法)で提出を義務付けている内部統制報告書で「重要な欠陥」を開示した。加えて、3月期決算企業1社が訂正報告書で重要な欠陥を開示。8月末までに重要な欠陥を開示した企業は、累計60社(「不備があり、内部統制は有効でない」と開示した1社を含めると61社)となった。

 新たに重要な欠陥を開示したのは、プリント配線板製造のアーム電子と、創薬研究のECIの2社。両社とも5月期決算企業である。

 アーム電子は「第3四半期の四半期報告書において誤った連結財務諸表を開示・報告し、当該四半期連結財務諸表に重要な誤りがあったにもかかわらず、その後の適切な是正処理および訂正報告をしないまま連結会計年度末日を経過した」ことを重要な欠陥とした。原因について人員不足とチェック体制の不備を挙げている。

 ECIは、連結子会社が決算を修正したことや、不透明な取引があったことを、重要な欠陥に該当するとした。決算の修正は人員不足のため、不透明な取引は「親会社による子会社の経営状況の監視活動が十分でなかった」ことが発生した原因としている。

 加えて、3月期決算である自動車用品販売のイエローハットが8月6日に訂正内部統制報告書を提出。09年3月期の財務報告にかかる内部統制に重要な欠陥があったとした。

 同社は10年3月期の第1四半期のレビュー時に監査法人から、09年3月期第2四半期、第3四半期、年度決算のそれぞれで繰延税金資産の取り崩しに関して不備を指摘された。この不備が重要な欠陥に当たると判断した。同社は同日、該当する決算の修正も開示した。イエローハットは6月末時点では「内部統制は有効である」との旨の内部統制報告書を提出していた。

 内部統制報告書を提出した企業は、8月末で累計2792社になった。