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 米国電気電子学会(IEEE)は米国時間2009年9月11日,標準化委員会が無線LAN規格「IEEE802.11n」の「2009 amendment」(2009年版修正条項)を承認したと発表した。これでIEEE802.11n仕様が確定したことになる。修正版仕様書は2009年10月中旬に公開する。

 IEEE802.11nはIEEE802.11a/b/gの後継規格。従来に比べデータ通信速度は10倍になるという。今回の修正でIEEE802.11の物理(PHY)層とメディア・アクセス制御(MAC)層の仕様を変更し,少なくとも100Mbpsの最大スループットを実現できるようにしたという。規格策定作業には,20カ国以上のデバイス/半導体メーカー,サービス・プロバイダ,システム・インテグレータ(SI),コンサルティング会社といった企業や学術機関から400人以上が参加した。

 IEEEは2006年1月に初の草案を承認したものの,IEEE内で規格化を担当していたタスクグループN(TGn)が同年4月末に同草案の承認を否決するなど,最終確定に時間がかかっていた(関連記事:IEEE,次世代無線LAN規格「IEEE802.11n」初の草案を承認 )。

 草案の段階であるにもかかわらず対応製品の販売が始まったため,無線LAN製品の業界団体Wi-Fi Allianceは「802.11n草案準拠製品は混乱を生む」などと警告していた(関連記事:「11nドラフト準拠製品は混乱を生む」,Wi-Fi Allianceのディレクタが警告)。

 その後Wi-Fi Allianceは,IEEE802.11n対応製品の認証制度を規格確定前と確定後の2段階に分けるという対策をとった(関連記事:Wi-Fiアライアンス,IEEE802.11n向け認定制度を規格確定前と確定後の2段階に分離正式規格が決まらないのに、認定ロゴの制度始まる802.11n)。

 規格確定前の認証を受けた製品については,規格確定後の認証を再試験なしで取得できるようにする予定である(関連記事:11nの認証制度がようやく正式版に,ドラフト対応製品はそのまま認証)。

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