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 「情報をリアルタイムに活用できること。これが当社のクラウドの強みだ」。米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長 兼 CEO(最高経営責任者)は2009年9月15日、都内で開催したイベントでこう述べた(写真)。

 ベニオフCEOの言う「リアルタイムクラウド」とは、アプリケーションの開発・利用の様々な作業をリアルタイムに実施できるクラウド基盤のこと。顧客やパートナーとの情報共有やコミュニケーション、システムの改修、社内や取引先とのワークフローなどを実行する。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やTwitterといったネットサービスも組み合わせる。

 ベニオフCEOは、商談のスピードアップや顧客サポート力の向上など、あらゆるビジネスの場面でリアルタイム性の重要度が増していると強調する。「今すぐに情報を使いたい、顧客の声をすぐさま自社のシステムに反映したい。こうしたリアルタイムに対するニーズは、事業規模に限らず高まっている」。

 セールスフォースは現在、三つのアプリケーション開発支援サービスを提供している。営業支援システム開発の「Sales Cloud」、コールセンター向けシステム開発の「Service Cloud」、そして汎用のシステム開発に使える「Custom Cloud」である。

 ベニオフCEOはそれぞれのサービスについて、リアルタイムクラウドを実演した。例えばService Cloudでは、顧客からの問い合わせやサポート情報を蓄積したナレッジベースを基に、様々なサービスを使って顧客に最適な回答を即座に届ける様子を披露。自社製品に関するTwitterのつぶやきをモニタリングして、関連する回答を即座に返信したり、SNSのFacebookにある顧客の生の会話を基にナレッジを構築したりできるという。「従来型のコンタクトセンター運営企業は、顧客との溝を解消しなければならない。そのカギがリアルタイムクラウドだ」(ベニオフCEO)。

 セールスフォースは同日、新サービスも発表した。一つが国内のSNS最大手「mixi」との連携機能だ。mixiが提供する簡易ソフト「mixiアプリ」とセールスフォースのアプリケーションを連携させて、mixiアプリに寄せられる利用者のアイデアや意見をナレッジとして取り込めるようにした。さらにPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である「Force.com」の無料版を発表。最大100人まで無償で利用可能だ。これは9月1日から提供を開始している。