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 NTTデータは2009年9月25日、主に金融機関向けのシステム開発を手がける100%子会社2社を11月1日付で統合すると発表した。預金、為替、融資といった基幹業務を支援するシステムと、決済関連のシステムの開発を一貫して提供できるようにして、金融機関の幅広いニーズに応えられるようにすることを目指す。

 NTTデータネッツとNTTデータフィットが合併し、新会社NTTデータ・フィナンシャルコアを発足させる。NTTデータネッツは、金融機関向けの共同オンライン・ネットワーク「ANSER」やカード決済総合ネットワーク「CAFIS」といった決済系システムの開発を担ってきた。NTTデータフィットは、地銀向けの勘定系パッケージ「BeSTA」などの開発に携わってきた。

 新会社の社長には、NTTデータネッツとNTTデータフィットの両社の社長である、元NTTデータ副社長の小南俊一氏が就く。小南氏はNTTデータ時代、金融部門の「親分」として、地方銀行向け共同システム「地銀共同センター」の開発・陣営拡大などを牽引した。新会社の資本金は1億円。NTTデータの100%子会社とする。売上高は130億円規模となる見込み。社員数は510人である。