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「Baiduモバイル」を発表するバイドゥ代表取締役社長の井上俊一氏
「Baiduモバイル」を発表するバイドゥ代表取締役社長の井上俊一氏
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 検索サイト「Baidu」を運営するバイドゥは2009年9月28日、ケータイ向け検索サイト「Baiduモバイル」のベータ版を公開した。同社代表取締役社長の井上俊一氏は同日に開催した記者会見で、パソコン向け検索サイト市場を例に挙げ、「検索エンジンを開発し続けられる企業は絞られていくだろう」と生き残りに自信を見せた。

 提供する検索機能は、ケータイサイトのみを対象に検索する「モバイルウェブ検索」、パソコン向けサイトを検索する「PCウェブ検索」、画像のみを検索対象とする「画像検索」、ケータイで視聴可能な動画のみを検索対象とする「動画検索」の4種類。これらを横断的に検索する「ウェブ検索」も用意している。

 他社のケータイ向け検索サイトにない特徴は絵文字対応。検索結果に絵文字を表示するほか、絵文字自体を検索キーワードとして利用できる。バイドゥのプロダクト事業部の前川英之氏はバイドゥがクロールした結果として、ケータイ向けに作られたページのうち約40%が何らかの絵文字を含んでいたことを明かし、「これだけ使われている絵文字は重要な情報だと判断した」と開発の背景を語った。例えば、検索キーワードと電話の絵文字を組み合わせて検索することで、目的の電話番号を見つけやすくなるという。

 ケータイ向け検索サイトとしては、Baiduモバイルは最後発組。ただし、井上氏は「現状は携帯電話事業者が提供する公式サイトの利用から一般サイトの利用へとユーザーが移行しつつあり、検索ニーズが高まってはいるものの、現状提供されている検索エンジンはクオリティが高くない」とし、十分に間に合うタイミングだと主張。さらに、米ヤフーが検索エンジン技術を米マイクロソフトに託したことを例に挙げ、「検索エンジンが乱立している現状は昔のパソコンサイトの検索市場と似ている。現状、パソコン向け検索エンジンを開発できるのはグーグル、マイクロソフトと我々だけだ。今後、本格的にケータイサイトのコンテンツや利用者数が増えていくなかで検索エンジンを開発し続けられる企業は絞られていくだろう」とし、今後淘汰が進むケータイ検索市場の中で生き残る自信を見せた。

 一方で、「認知度の低さは一番大きな課題である」(井上氏)とし、他社と比べて知名度が低い事実を認めた。その上で、「パソコン向け検索市場では(シェアを上げるために)時間がかかるのはやむを得ないと思っているが、ケータイ向け検索市場はこれから大きくなる市場。後発であるデメリットはあまりないのでは」と期待を示した。

 また、同社にとって収益化も急がなければならない大きな課題の1つ。「我々の本来の目的はマネタイズにあるが、ブランド認知向上、トラフィックの拡大、検索技術の品質向上をまずは急ぐ。広告プラットフォームの導入はそれからだ」(井上氏)とし、パソコン、ケータイともに検索連動型広告を1~2年以内には提供したい考えを示した。

■関連情報
・「Baidu(バイドゥ)」のWebサイト http://baidu.jp/