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 6月期決算企業の内部統制報告書が出そろった。提出期限だった2009年9月30日までに、新たに4社が「重要な欠陥」を開示した。各社は重要な欠陥の主な原因として、経理担当者の人員不足を挙げる。

 9月1~30日の間に重要な欠陥を開示したのは、傘下にコンサルティング会社や投資会社などを持つアルファ・トレンド・ホールディングス(アルファHD、10月1日から日本産業ホールディングズに社名変更)、Q&Aサイト運営のオウケイウェイヴ(OKWave)、産業機械の北川精機、ハイテク分野に特化した投資育成事業を手がけるフォトニクスの4社。

 北川精機は「決算・財務報告プロセスにおける連結財務諸表の決算整理業務において、複数の会計処理誤りを監査法人から指摘され、修正を行った」ことを重要な欠陥として挙げた。ほかの3社とも監査法人からの指摘を受けるなどして決算を修正した。フォトニクスは決算の修正のほかに、「関連会社に対するモニタリングおよびチェック体制ならびにリスク管理の不備が生じ、不適切な取引や経理処理が行われた」と開示している。

 経理担当者の人員不足について、アルファHDは「管理部門で少人数による効率性を重視した運用管理をしていたが、少人数であるがゆえに業務多忙により決算・財務報告プロセスの運用が十分に実行されていなかった」とした。OKWaveは「少人数による効率性を重視しながら決算管理体制を充実すべく財務部門担当者の新規採用を図っていたが、事業年度の末尾までに新規採用を行うことができなかった」としている。

 J-SOX(日本版SOX法)では決算日以降、3カ月以内に内部統制報告書の提出が義務付けられている。9月末までに重要な欠陥を開示した企業は累計64社(「不備があり、内部統制は有効でない」と開示した1社を含めると65社)。内部統制報告書を提出した企業は、9月末までで累計2888社になった。内部統制報告書を提出した企業のうち、重要な欠陥を開示した企業の割合は約2%である。