三洋電機は2009年10月1日,HD画質の映像を配信可能なネットワーク・カメラ「VCC-HD」シリーズを発表した(写真)。同社のデジタルカメラ向け画像処理エンジンに,新開発のネットワーク処理部を統合することで,フルHD画質やSD画質の監視映像を複数同時に配信できるようにした。同年11月24日から順次販売を始める。
VCC-HDは,HD動画撮影を売りにする防水デジタルカメラ「Xacti」の画像処理エンジンをネットワーク・カメラに転用した「Xacti HD-Proエンジン」を搭載。フルHD(1920×1080ドット)の動画や400万画素(2288×1712ドット)のJPEG静止画を用途に応じて出力する機能を備える。
また,Xacti HD-Proエンジンとは別にネットワーク処理用エンジンを搭載したツイン・エンジン構成の上位機を用意。最高画質となる30フレーム/秒でフルHDのH.264映像を1ストリーム配信するモードのほか,例えば15フレーム/秒でフルHDのH.264映像および30フレーム/秒でSD画質のMotion JPEG映像とH.264映像といった複数ストリームの同時配信モードを選択することができる。
価格は以下の通り。ツイン・エンジン搭載機は,レンズ交換式の「VCC-HD2500」が11万9800円,天井埋め込み型の「VCC-HD3500」が14万9800円,オートフォーカス対応の「VCC-HD4600」が18万8000円,PTZ(パン/チルト/ズーム)対応の「VCC-HD5400」が29万8000円。ツイン・エンジン非搭載機は,レンズ交換式の「VCC-HD2300」が8万9800円,天井埋め込み型の「VCC-HD3300」が11万9800円。
[発表資料]