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慶應義塾大学情報工学科2年生 伊藤康人氏の作品 携帯電話上の統合開発環境Alcor。パソコンのエミュレータ上で動作させている
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開成高校2年生 奥殿貴仁氏の作品,アクション・パズルゲームOrihalconb
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U-20プログラミング・コンテスト・ワークショップでの,「どこでもいっしょ」の生みの親 南治一徳氏の講演
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U-20プログラミング・コンテスト・ワークショップで実行委員長の尚美学園大学 教授 小泉力一氏から受賞者に賞品が授与された
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U-20プログラミング・コンテスト・ワークショップで実行委員長の尚美学園大学 教授 小泉力一氏から受賞者に賞品が授与された
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 情報化月間推進会議は2009年10月1日,U-20プログラミング・コンテストの審査結果を発表した。慶應義塾大学情報工学科2年生の伊藤康人氏の携帯電話向け開発環境「Alcor」,開成高等学校2年生の奥殿貴仁氏のゲーム「Orihalconb」の2作品が経済産業大臣賞を受賞。6作品が経済産業省商務情報政策局長賞に選ばれた。

 U-20プログラミング・コンテストは,経済産業省や文部科学省などが共催する情報化月間推進会議が主催する,20歳以下の学生に限定したプログラミング・コンテスト。「全国高校生・専門学校生プログラミングコンテスト」として1980年に始まり,2004年にU-20プログラミング・コンテストに改名。今年は30回目となる。

 慶應義塾大学情報工学科2年生の伊藤氏が開発したAlcor(アルコル)は,携帯電話だけでCとBASICのプログラムを開発できる開発環境。携帯電話のJavaで動くテキスト・エディタ,コンパイラをすべて自作しており「プログラマーとしての力量を感じさせる」(審査委員講評)。友人にプログラミングを薦めたいという動機から開発したという。

 開成高校2年生の奥殿氏が作成したOrihalconb(オリハルコンブ)は,アクションパズルゲーム。「メインプログラムはPython,エフェクト処理にProcessingと複数の言語を適切に使い分けており,拡張性の高い構造に仕上がっている。随所に自分の発想をゲーム内で実現しており,既存のものに満足することなく,自身のこだわりを追及している姿勢が評価できる」(審査委員講評)。奥殿氏がOrihalconbをすでにWebサイトで公開していることも評価された。

 経済産業省商務情報政策局長賞 個人部門を受賞したのは2作品。日本電子専門学校 ゲーム製作研究科1年の増野健人氏が開発したSNS「Acheul」(アシュール)。大阪府立工業高等専門学校 総合工学システム学科5年の岩見宏明氏が開発した「テキストの同期を取るツール」。

 経済産業省商務情報政策局長賞 団体部門を受賞したのは4作品。県立岐阜商業高等学校 情報処理科3年の松原史歩氏,今西志帆氏,石原芽依氏,千葉絵梨香氏ら「チームEco☆friendly」による,エコロジーに関する知識を学ぶゲーム「HERO」(Help Earth Rest Organization)。新潟総合学院新潟コンピュータ専門学校ゲームクリエータ科2年の太田泰彰氏,佐野佑介氏,渋谷幸太氏,本田佑篤氏ら「MY★STARS☆」による,文字を拾い集め単語を作るゲーム「WORDs in BOOK」。同じく新潟総合学院新潟コンピュータ専門学校ゲームクリエータ科2年の川上公介氏,多賀信明氏,長谷川卓哉氏ら「武田家」による,星をはじくゲーム「Tinkle Star」。岐阜県立東濃実業高等学校 コンピュータ部のビジネス情報科3年津幡瑠美氏,奥村悠真氏,坂倉毅俊氏による商品管理システム「CAS」。

 同日開催された情報化月間記念式典では,受賞者を招待したU-20プログラミング・コンテスト・ワークショップが行われた。ワークショップでは「どこでもいっしょ」の生みの親であるビサイド 代表取締役 南治一徳氏が講演。南治氏は,プログラマとしてスタートした,ゲーム開発者としての同氏の道のりを紹介し,コンテストに入手した学生に「広い視野を持ってほしい」と語りかけた。

 また30周年を記念し,過去の「全国高校生・専門学校生プログラミングコンテスト」受賞者によるパネル・ディスカッションなどが行われた。プログラミングコンテストのOBたちは,現在,IT企業や一般企業の情報システム部門,通信事業者の研究開発部門などで活躍している。「コンテストに入賞したことが自分の進路を決めるきっかけになった」など当時の体験を明かし,入賞経験を将来に生かしてほしいと後輩にエールを送った。