ショッピングサイトの買う市が、2008年3月に導入した米Omniture(オムニチュア)のWebサイト解析ASP「Omniture SiteCatalyst」を利用してサイトを改善し、1年間で売上高とコンバージョン率を60%向上させたことが分かった。オムニチュアの日本法人が発表した。
買う市はSiteCatalyst導入後、サイト解析データに基づいて意思決定を行う社内体制を構築し、PDCAサイクルを早めた。レポート機能を生かし、重要指標をまとめたダッシュボードレポートを毎日メールで社内へ自動配信するなどの施策をとった。
サイトの具体的な改善策としては解析データをもとにショッピングカートの細部に変更を加えたほか、購買データを自動で人気ランキングページに反映させた。これにより1訪問当たりの売り上げなどが年間で30%向上した。今後は顧客の行動データを、電子メールによるリマーケティングに生かす予定。
買う市の長谷川憲司システム部長は、SiteCatalyst導入の利点とし「数字を根拠として意思疎通ができる体制が整った」ことを挙げ、マーケティング効果を可視化できた点を高評価している。従来はコンテンツありきの傾向が強く、より社員の主観や価値観に左右されやすいサイト運営だったという。
■関連情報
・OmnitureのWebサイト http://www.omniture.com/