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 米Intelは米国時間2009年10月13日,同年第3四半期の決算を発表した。売上高は94億ドルで前年同期から8.1%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は19億ドルで同7.8%の減少,希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.33ドルで同5.7%の縮小だった。営業利益は26億ドルで同16.8%低下した。

 前期(2009年第2四半期)と比べた場合,売上高,純利益,EPS,営業利益のいずれも増加した。粗利益率は58%で,7ポイント上昇した。なお同社は前期に,欧州委員会(EC)に科せられた制裁金を計上している(関連記事:IntelのQ2決算,ECの制裁金が響いて純損失4億ドル)。

 当期は,マイクロプロセサとチップセットの出荷数が過去最高を記録した。マイクロプロセサの平均販売価格は前期よりわずかに下がったが,Atomプロセサとチップセットの売上高は前期比15%増の4億1500万ドルだった。

 同社は8月28日に当期業績見通しの上方修正を発表し,売上高を88億~92億ドル,粗利益率を53(プラス/マイナス2ポイント)の上限に近い数値と予測していた(関連記事:Intelが業績見通しを上方修正,プロセサとチップセットが予想を上回る)が,結果はそれを上回った。また,アナリスト予測は売上高が90億ドル,EPSが0.28ドルだった(Internetnews.com)。

 2009年第4四半期の見通しは,売上高が101億ドル(プラス/マイナス4億ドル),粗利益率は62%(プラス/マイナス3ポイント)を見込んでいる。

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