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 米電子フロンティア財団(EFF)は米国時間2009年10月13日,米Texas Instruments(TI)が同社製グラフ電卓のプログラムを変更する手法をブログなどに投稿した愛好家に対し,コメント削除を要請していることについて,根拠のない法的な脅しだと非難する声明を発表した。

 TIのグラフ電卓製品は,署名チェック機能により,承認済みOSだけをインストールできるようになっている。しかし複数の電卓愛好家が,署名キーのリバース・エンジニアリングにより,カスタムOSのインストールや新機能の実装を可能にしている。EFFによると,TIはこれらの愛好家に対し,デジタルミレニアム著作権法(DMCA)の迂回禁止条項に違反するとして,関連のコメントやリンクを取り下げるよう要請書を送った。

 要請書を受け取ったTom Cross氏は,合法的に行動している人々が参加するネット上のディスカッションを検閲することはDMCAの乱用だと反論。「リバース・エンジニアリングを行うことも,リバース・エンジニアリングについて語ることも合法だ」と主張している。

 EFFの自由人権担当ディレクタであるJennifer Granick氏の見解では,これは合法的に購入した電卓で自作のソフトウエアを動かすものであり,著作権侵害にはあたらない。愛好家が自身の電卓を強化しようと,あれこれいじくりまわすのは違法ではないとしている。同氏は,「TIは,この合法的な行為に関するディスカッションを閉鎖しようと,無意味な法的脅しを仕掛けている」と非難した。

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