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写真1●「SLIM」は16台のモニターに販売店の在庫状況を表示する
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写真2●1つのアイコンが自動車1台を表す
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 トヨタ自動車は2009年10月20日、6月に中国・広汽トヨタ自動車有限公司で運用を開始したばかりの自動車流通管理システム「SLIM(Sales Logistics Integrated Management)」を公開した。モニターを縦横4台ずつ、計16台組み合わせた専用モニターを使う巨大システムだ(写真1)。

 SLIMは、生産、物流、販売、納車などのステータスに自動車が何台あるかを、販売店ごとに一覧するためのシステムである。どの販売店がどの程度在庫を持っているか、在庫のステータスはどう変化しているかなどが、一目でわかる。

 受注生産が多い日本とは異なり、中国では販売店ごとに在庫を持ち、それを販売する手法を採るケースが多い。SLIMは中国各地の在庫状況を把握するのに役立つ。広汽トヨタで週に1回の需給改善会議で、各地の販売責任者などが巨大モニターの前に集まって議論しているという。

 細かく点のように見えるのは、自動車のマークである(写真2)。これが1台の在庫を表す。地図画面を表示する機能もある。販売店の位置と、トヨタの自動車通信サービス「G-BOOK」を利用する顧客の通信履歴を表示し、販売店の出店計画の参考にする。

販売店用システム「e-CRB」は各国に展開

写真3●「i-CROP」は担当者ごとに案件を表示する
写真3●「i-CROP」は担当者ごとに案件を表示する
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写真4●Sales TCVは、自動車の構成を変更した際のイメージを把握できる
写真4●Sales TCVは、自動車の構成を変更した際のイメージを把握できる
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写真5●SPMは、担当者ごとの案件数を表示する
写真5●SPMは、担当者ごとの案件数を表示する
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写真6●SMBの画面には、アフターサービスの作業内容が詳細に表示される
写真6●SMBの画面には、アフターサービスの作業内容が詳細に表示される
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 販売店の業務を効率化するシステム「e-CRB」も公開した。日本で開発した「TEE21(トヨタ・エンハンスド・イーツール21)」の機能を強化したシステムで、中国や韓国、インド、マレーシアなどに展開中だ。大きく四つのサブシステムで構成される。

 「i-CROP」は、販売店の各社員が利用する業務管理用Webアプリケーションである。ログインすると、その社員が抱えている顧客数や案件数、それぞれがどのステータスにあるかが表示される(写真3)。マネジャーの画面には、部下が抱えている案件の数も表示される仕組みである。

 「Sales TCV」は、販売業務で顧客に自動車を提案する際に、外見やオプション構成などを、コンピュータグラフィックスで確認するアプリケーションである(写真4)。クリックするだけでグレードや車体の色などが変わる。構成が決まったら、見積書を作成する機能も備える。

 「SPM(Sales Process Management)」と「SMB(Service Management Board)」は、専用の表示機器を設置して利用するシステムである。SPMは販売店の担当者ごとにどのような案件をいくつ抱えているかを表示するシステム(写真5)。タッチすると、各案件の内容の詳細を表示する。

 SMBは、修理などを担当するアフターサービスセンター用のシステムだ。各修理レーンごとに、どの車種の作業をいつ実施するかを分刻みで表示する(写真6)。作業者はこれを見ながら作業を進める。遅れているものは赤く表示される。

 これら四つのサブシステムはデータを一元化している。例えばSales TCVで見積書を作成すると、i-CORPで表示する担当顧客のステータスが変わる。トヨタはこれらの各システムを、10月20日に開幕した第1回国際自動車通信技術展で公開した。