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 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2009年10月21日,出版支援サービス「BookPrep」について発表した。ミシガン大学の図書館と協力し,同図書館が所蔵する約50万の希少本をオンデマンドで入手できるようにした。

 BookPrepは,印刷媒体では入手が困難になった書籍を高解像度でスキャンし,いつでも出力可能なデジタル・データとして保存するサービス。元の印刷媒体ではすり切れたり破れたりした部分も修復する。HP研究部門HP Labsのイメージングおよび出力技術を用いて,テキストや画像などを鮮明に修正し,出力の際には表紙も付ける。

 購入手続き後に出力するため,出版社やコンテンツ保持者は,発行部数に応じたコストを気にすることなく,輸送費も削減できる。米出版社のApplewood Booksが昨年よりBookPrepを導入し,多数の作品を再版した。

 消費者は,BookPrepと提携する小売店や米Amazon.comなどのオンライン販売業者を通じて,著作権が切れた書籍や絶版本を購入することができる。

 またHPは,オリジナル雑誌の発行支援サービス「MagCloud」に関して米Wikiaと提携したことを明らかにした。出版関係者や作家,あるいは個人が,Wikiaのコミュニティ・サイトに掲載されているコンテンツを使ったオリジナルの雑誌を発行できる。

 MagCloudはHP Labsのプロジェクトから発展したサービスで,今年2月に開始した。友人に配る程度の少数の印刷から,大量部数の発行に対応し,HPのデジタル印刷機「HP Indigo」で出力する。従来の雑誌出版のように,輸送費や在庫コストなどを心配する必要がない。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]