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第100回カーネル読書会。中央にLinus Torvalds氏
第100回カーネル読書会。中央にLinus Torvalds氏
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第100回カーネル読書会に参加したLinus Torvalds氏(写真提供:豊吉雅昭氏)
第100回カーネル読書会に参加したLinus Torvalds氏(写真提供:豊吉雅昭氏)
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カーネル読書会を主宰する吉岡弘隆氏
カーネル読書会を主宰する吉岡弘隆氏
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 オープンソース・ソフトウエア(OSS)やLinuxに関する勉強会「カーネル読書会」が2009年10月22日,100回目となる会合を開催した。来日中のLinus Torvalds氏も来場した。

 カーネル読書会は,横浜Linux User Group(YLUG)の吉岡弘隆(よしおかひろたか)氏らがボランティアで開催しているコミュニティ・ベースの勉強会。1999年に始まり,Linuxカーネルを中心に,XenやRuby,HadoopなどさまざまなOSSに関して講師を招き,あるいはライトニング・トークス形式で発表するセミナーなどを行ってきた。吉岡氏自身,Linuxカーネルの改良を行い,その改良がカーネル本体に採用されたカーネル・ハッカーである。TOMOYO LinuxとNILFSがLinuxカーネルに統合された際,カーネル読書会で記念講演を行っている。“Linus氏の右腕”と呼ばれるLinux 2.6のメンテナ(責任者)であるAndrew Morton氏らが来訪したこともある。

 読書会ではまずフリージャーナリストの風穴江氏が「Linux in Japan - a brief history」と題し講演。1992年ごろFM TOWNSへの移植から始まった日本でのLinuxの歴史を振り返った。

 吉岡氏は10年間のカーネル読書会の歩みを紹介。シリコンバレーに駐在していた吉岡氏は,シリコンバレーで頻繁に行われていた企業の壁を超えた技術者同士のミーティングのような場を,日本にも作れないかと考えカーネル読書会を提案した。「日本で技術の話を気軽にできる場がほしかった。オープンソースにコントリビュートする人を増やしたかった。他のコミュニティや勉強会と一緒に楽しい場を持ちたかった。カーネル・ハッカーを招きたかった」と吉岡氏は言う。「カーネル読書会で,これら多くの夢が現実になった」(吉岡氏)。

 第100回カーネル読書会には,約100名が参加。Torvalds氏のほか,SCSIサブシステムのメンテナであるNovellのJames Bottomly氏,カーネル情報サイトLWN.netのJonathan Corbet氏ら,日本で開催中のJapan Linux Symposiumのため来日した多くのカーネル開発者が来場した。

◎関連リンク
カーネル読書会 発表資料・動画(YLUG会合・読書会資料)