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 ニールセン・ネットレイティングスの集計によると、9月に「Yahoo!動画」と「GyaO」が統合して登場した「GyaO!」は、同月の利用者数が1190万3000人に達し、「ニコニコ動画」(800万7000人)を上回って「YouTube」(2248万人)に次ぐ国内第2位の動画サイトになった。

 9月におけるGyaO!の利用者数は、前月のYahoo!動画とGyaOの利用者数合計(1024万4000人)より多い。両サイトは利用者の重複率が高くなかったため、統合後の利用者数がニコニコ動画を上回るのは、予想通りの結果だと、ネットレイティングスは指摘している。

 しかしGyaO!では、利用者1人当たりのサイト訪問回数が3.6回と、YouTube(6.4回)やニコニコ動画(6.3回)に比べ少ない。1人あたりの平均利用時間をみても、GyaO!は20分にとどまり、YouTube(1時間38分)やニコニコ動画(1時間42分)と大きな差がみられた。

 著作権処理済みの動画のみを配信しているGyaO!と、利用者の投稿も受け付けるYouTube、ニコニコ動画で、利用者のサイトに対する帰属意識に大きな違いが表れたと、ネットレイティングスは分析する。

 またサイト利用者をみると、男性約6割、女性約4割という比率は各サイトとも大きく変わらないが、年齢はYouTubeやニコニコ動画で20歳代以下が約4割を占めるのに対し、GyaO!では約3割にとどまった。特に10歳代の利用が少ない。

 このためGyaO!では利用者の訪問回数や利用時間を増やし、若年層を取り込む工夫が必要になると、ネットレイティングスはみている。

 またGyaO!は著作権処理の済んだ動画のみを配信することで他サイトと差異化を図っているが、YouTubeやニコニコ動画にもテレビ局の公式チャンネルが開設されており、今後のコンテンツホルダーとの提携強化が注目されるとしている。

■関連情報
・ネットレイティングスのWebサイト http://www.netratings.co.jp/