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 フィンランドのNokiaとドイツのSAPはオーストリアで現地時間2009年10月27日,海賊行為対策に関する提携を発表した。共同出資による新会社「Original1」を立ち上げ,世界に向けて製品認証サービスおよび偽造防止サービスを提供し,さまざまな業界における企業のブランド保護を支援するとしている。

 Original1は,ドイツのフランクフルトに本社を置く予定。SAPの研究部門SAP Researchのバイス・プレジデントであるClaudia Alsdorf氏が責任者となる。年内に業務を開始する見通しだが,当局などの承認を得る必要がある。

 Original1のサービスは,SAPの技術および製品と,Nokiaのモバイル認証ソフトウエアを組み合わせる。企業がモバイル・デバイスを使って,自社のブランド製品を工場出荷からエンドユーザーの手に渡るライフサイクルを通じて追跡できるようにする。工場出荷時にシリアル番号をタグ付けし,ドイツGiesecke & Devrient(G&D)の偽造防止技術を利用したユーザー認証,情報やデータベースの暗号化などを行う。

 現在世界中で問題になっている海賊行為は増加の一途をたどっており,あらゆる業界の大手企業が影響を受けている。Alsdorf氏は,「手遅れになる前に,企業は対策を立てる必要がある。Original1では,企業が求めるセキュアなサービスをワンストップで導入できるようにする」と述べた。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Original1は,NokiaとSAPがそれぞれ40%,G&Dが20%を出資する。SaaSモデルでサービスを提供する。パッケージングした商品などの物理的な製品が対象となり,たとえばダウンロード型ソフトウエアやコンテンツなどには対応しない。

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