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 インターネット証券のマネックス証券とオリックス証券は、2010年5月をめどに合併する。合併後の預かり資産残高は2兆1000億円超、証券口座数130万超と、国内最大級になる見通し。システム関連費用の削減などを通じて大幅なコスト削減を図る。両社それぞれの親会社であるマネックスグループとオリックスが10月28日に明らかにした。

 2010年1月17日に、オリックスが保有するオリックス証券株式すべてをマネックスグループに移転させる。同時にマネックスグループは受け取るオリックス証券株1株につき、自社株1.550株をオリックスに割り当て交付する。

 これによりマネックスグループはオリックス証券を完全子会社にする。同時にオリックスはマネックスグループ株の22.5%を取得し、持分法適用関連会社にする。

 マネックス証券とオリックス証券は統合後、双方の顧客に対し当面のあいだ従来の株式委託手数料を維持する。一方でシステムは一本化する。統合によるシステムコストの削減幅は今後見極めるという。2004年に旧マネックス証券と日興ビーンズ証券が合併した際は2社合算で販管費の約2割を削減しており、マネックスグループはそれを目安と考えている。なお親会社であるオリックスとマネックスグループも、それぞれ連携、協力分野について話し合う予定。

■関連情報
・マネックスグループのWebサイト http://www.monexgroup.jp/
・オリックスのWebサイト http://www.orix.co.jp/