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写真●テックバイザージェイピーの栗原潔代表
写真●テックバイザージェイピーの栗原潔代表
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 「不況の中でもBI(ビジネスインテリジェンス)に対する関心は高い。ユーザー企業にとってこのような時期こそBIへの投資がやりやすい」。テックバイザージェイピーの栗原潔代表(写真)は2009年10月29日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2009」でこう語った。

 栗原代表は、BIの最新動向やノウハウを紹介する「BI Special」フォーラムにおいて「不確実性の時代におけるビジネスインテリジェンス戦略」と題した基調講演を行った。栗原代表は、企業のIT投資が低迷している現状を踏まえ、「IT投資はビジネス上の価値を生み出すもの。予算が厳しい時ほど、メリハリのある投資が必要だ」と強調。「もし企業がすべてのIT案件を凍結してしまえば、競争力そのものが低下する」と指摘した。

 IT投資額が限られている中で、最も着手しやすく、効果を得やすいのがBIだと栗原代表は説明する。景気低迷期はむしろ、BI投資の好機になるというのだ。その根拠として栗原代表は、「経営環境の不確実性が高い時ほどリスク管理の重要性は増大する。リスクを低減するためのIT投資が求められる」とした。このほか、BIが多大な初期投資を必要するものではないことや、コスト削減と差異化の両方を一度に実現できる点、既存の業務システムの情報分析機能を補強できる点、全体最適や標準化などを進めやすい点などをBIの導入メリットとして挙げた。

 また、栗原代表は現時点におけるBI投資の重点ポイントとして、「ツールの標準化」「データ基盤の整備」「データ品質の向上」「分析プロセスのリアルタイム性の向上」「スプレッドシート地獄の排除」「Webなど新たなデータソースの可能性」「ユーザーのセグメントを考慮した適材適所への展開」「経営上・業務上の問題点の早期発見システム」──という8項目を挙げた。このうち、ユーザーのセグメントを考慮した適材適所への展開の注意点として、「(BIの配備先は)組織図と必ずしも一致しない場合がある。データ分析に関係しない部署でも、データ分析のパワーユーザーは存在する」と述べた。

 栗原代表は、BIの役割を「企業がPDCAサイクルを回すための触媒」と位置付ける。ただし、Check(分析)とAction(対応)のプロセスの連携が、一般的に弱くなりがちだと指摘。CheckとActionの連携を強化するために、「スピード最優先という組織文化の確立」や「分析系システムと業務系システムの統合強化」などの必要性を強調した。