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写真1●日立ソフトが参考出展したテレビ会議システム<br>XGPをアクセス回線に用いて,モバイルでもHD画質の映像の送受信ができる。
写真1●日立ソフトが参考出展したテレビ会議システム<br>XGPをアクセス回線に用いて,モバイルでもHD画質の映像の送受信ができる。
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写真2●サン電子が参考出展したXGP対応のモバイル・ルーター「Rooster G8.0」
写真2●サン電子が参考出展したXGP対応のモバイル・ルーター「Rooster G8.0」
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 ウィルコムが10月1日から正式スタートした上下最大20Mビット/秒のデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」。2009年10月28日から東京ビッグサイトで開催している展示会「ITpro EXPO 2009」のウィルコム・ブースでは,XGPならではの特徴を生かしたソリューションを日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)とサン電子が参考出展している。

 日立ソフトは上下ともに最大20Mビット/秒というXGPの特徴を生かしたテレビ会議システムを参考展示(写真1)。ノート・パソコンに挿したXGPのデータ通信カードを使い,HD画質の映像を使った多地点会議の様子をデモしている。このアプリケーションの送受信に必要な帯域幅は最大2Mビット/秒。「HSDPAでは上りの回線の帯域が不足するケースがある。XGPでは上りも10Mビット/秒以上の速度で通信できるため,安定したHD画質の映像送受信が可能。手軽に高品質なテレビ会議システムを構築できる」(日立ソフト)という。なお,デモで使っているテレビ会議システムには,イスラエルのラドビジョン社の製品を用いており,日立ソフト自身が社内に展開中。同社ではBCP(Business Cotinuty Plan:事業継続計画)などの一環としてテレビ会議システムの需要が高まっていると見ており,来年度にもASPサービスの形で事業展開していきたいとする。

 一方,サン電子はXGP対応のモバイル・ルーター「Rooster G8.0」を参考出展している(写真2)。XGPをアクセス回線に用いて送信した映像を,同じくXGPのデータ通信カードを挿したモバイル・ルーターで受信するというデモを披露している。「モバイル・ルーターを設置するだけで,どこでもオフィス環境を作れる。特に上り回線が速いのでテレビ会議の用途に向いている」(サン電子)という。こちらのモバイル・ルーターは11月中に正式リリースを予定。価格は5万円程度という。

 今回展示している2つのソリューションは,いずれもXGPならではの強みを生かしたもの。だが,目下のところ懸念されるのはサービス・エリア。ウィルコムのXGPは正式スタートしたとはいえ,現在のところエリアは東京23区内に限られる(関連記事)。早くエリアを広げて,多くの人がメリットを享受できるようになってほしいところだ。