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 東芝は2009年11月2日,特定のエリアに限定してワンセグのサービスを提供するシステムを開発したと発表した。システムは,コンサート会場や競技場など比較的広い場所で利用できる「小電力タイプ」無線機による配信と,無線局免許を必要とせず店舗等で1m以内のエリアをカバーする「微弱出力タイプ」無線機による配信の両方式に対応する。

 東芝は,今回の開発完了を機に通信事業者や放送事業者などより多くのパートナーと本システムの実証試験を本格的に進めて,システムの精度を高めていくという。今後は「小電力タイプ」の商用サービス環境が整い次第,防災情報配信などの官公庁向けのサービスやデジタルサイネージ分野,駅や競技場などの特定施設内のサービス分野を中心に事業を展開していく。

 エリア限定ワンセグは現在,「小電力タイプ」については利用モデルの動作検証などを目的に実験サービスが行われており,「微弱出力タイプ」については商用サービスが各地で検討されている。こうした動きに対応するために,開発を進めてきたと説明する。

 今回開発したエリア限定ワンセグの配信システムは,コンテンツ配信装置と送信機で構成する。コンテンツ配信装置と送信機の接続はIPマルチキャスト通信に対応し,送信機の設置自由度の向上を図った。配信の形態は,ライブ(リアルタイム)配信と蓄積コンテンツ配信に対応する。

 コンテンツ配信装置は小型化を実現し,モジュールの形でノート・パソコンに内蔵できる。また,エンコーダやデータ放送多重機能などを一台のコンテンツ配信装置に搭載することで,リアルタイムでの映像配信にも対応する。さらに,カメラ・編集機などとの組合せにより,独自コンテンツの配信ができる。

 11月5日・6日に東京・港区のホテルパシフィック東京で開催する「東芝ソリューションフェア2009」で展示する。

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