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米eBayのSkype事業売却計画を阻んでいた訴訟が決着した。eBayは米国時間2009年11月6日,Skypeの創設者が,eBayおよびSkype売却について同社と合意済みの米投資会社Silver Lakeを相手取って起こしていた訴訟を取り下げることで,和解に至ったと発表した。

 SkypeはNiklas Zennstrom氏とJanus Friis氏が2003年にルクセンブルグで立ち上げたVoIP(Voice over IP)企業。eBayが2005年に買収したが(関連記事:米eBayがルクセンブルグSkypeを買収へ,取引総額は最大約41億ドル),eBayサイトおよびPayPalサービスとのシナジー効果が低いとの判断から,分社化することを2009年4月に決定(関連記事:eBayがSkypeのIPO計画を発表,2010年前半をめどに分社化)。

 eBayは今年9月に,Skypeの株式の約65%をSilver Lakeを中心とする投資家グループに譲渡し,残りの約35%を維持することで最終合意した(関連記事:eBay,投資家グループにSkypeの65%を売却へ)。しかし,Zennstrom氏とFriis氏が現在運営しているPtoPソフ
トウエア会社JoltidがSkype関連技術のライセンスを所有しており,eBayとSilver Lakeなど投資家グループを相手取って訴訟を起こしていた。

 今回の和解条件のもと,JoltidとZennstrom氏およびFriis氏はSkypeの買い手グループに加わり,Skypeの株式の14%を取得する。また,従来Joltidがライセンス供与していたすべてのソフトウエアの権利をSkypeに譲渡する。Silver Lakeを中心とする投資家グループはSkypeの56%を,eBayは残りの30%を保有することになる。eBayは19億ドルの現金のほか,1億2500万ドルの証券を受け取る。手続き完了は2009年第4四半期を見込んでおり,取引規模は総額で27億5000万ドルになる見込み。

 なお,2009年9月の時点で買い手グループに名を連ねていた米Index Venturesは,この取り引きから撤退する。

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