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 フジ・メディア・ホールディングスは2009年11月9日,2010年3月期第2四半期決算説明会を開催した。同期(2009年4~9月)の放送収入(タイムCMとスポットCMの広告収入の合計額)は,前年同期比で11.2%のマイナスとなった。代表取締役社長の豊田皓氏は,「広告収入が来年度以降も二桁規模で下がっていく場合には,相当にドラスティックな改革が必要になる」と述べた。

 フジ・メディアHDは,2009年11月4日に,2009年度連結決算(通期)の業績修正を行った。「不本意ながら利益が一時的に大幅に損なわれると予想せざるを得ない。スポットCMの市況は2009年10月,11月と久しぶりに堅調な推移を示しているが,この下期を通じてそれが続くかの確信を得ていない」(豊田氏)という。

 今後について豊田氏は,「放送収入の落ち込みを補完するためのコスト削減策を実行するとともに,子会社の業績改善および成長促進を図ることが重要な経営目標だ。また,新しい収益源を早急に立ち上げることも,もう一つの喫緊の経営課題と思っている」とした。

 決算説明会では,豊田氏とアナリストの間で質疑応答が行われた。主な内容は次の通りである。

Q,来年度に広告収入が下がった場合に行うドラスティックな改革として,具体的にどのような取り組みを進めるのか。
A,制作費はもとより一般管理費を大幅に削減しなければならない。放送収入はいくら努力しても,上げ幅を大きくするというのは難しい。努力をしても,それを上回る市場の変動がある場合もある。基本的には収入に応じて費用をコントロールしなければならない。

Q,広告収入が冷え込む中で,(地方局に支払う)ネットワーク費の抑制についてどう考えているのか。
A,ネットワーク費については削減をしている。今年度(2009年度)の下半期および来年度(2010年度)についても削減する予定だ。しかし地方局は現在,デジタル投資と広告不況で苦しい状況にある。どこまで踏み込むかという問題はあるが,新しい時代に向けて削減していかなければならないと思う。