メディアキャスト(本社: 東京都渋谷区,代表取締役:杉本孝浩氏)は,ワンセグを含む地上デジタル・データ放送のコンテンツ制作から送出,運用をカバーする統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3 」を発表した。「最小限の人員で効率的にデータ放送を実現できるのが特長」という。販売価格は最小構成で1000万円以下を予定する。11月18日~20日に幕張メッセで開催される「国際放送機器展(InterBEE 2009)」で公開する。
メディアキャストは,主に地方放送局やケーブルテレビ局に向けて積極的に販売し,初年度20システムの導入を計画している。また,データ放送のコンテンツ制作や制作教育,ならびにデータ放送に関する各種システム開発や既存システムとの連携に関する技術サポートなども提供する。
メディアキャストによると,地上デジタル放送の開始当時はこうした設備が非常に高価だったため,地方局の多くはキー局のコンテンツを利用するのに必要な最低限のシステムの導入に留まっているという。このため,独自のデータ放送送出機能を持たず,十分なデータ放送サービスが難しい。当時導入されたシステムの入れ替え時期を迎えるタイミングで,「DataCaster M3」を提供することで,地方局は各地の独自性を活かした付加価値の高いデータ放送サービスを実現でき,地域にニーズに合わせた新しいビジネス・モデルの発掘が可能となるとしている。
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