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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2009年11月13日、2009年4~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比2.9%減の322億7500万円、営業利益は同16%増の11億6600万円、税引前純利益は同33.9%増の10億2600万円と減収増益だった。インターネット接続サービスやアウトソーシングサービスの好調に加え、システム構築事業における外注費削減が奏功した。

 主な事業セグメントの7~9月期の売上高は、以下の通りである。インターネット接続サービスは51億5100万円で前年同期比6.6%増、09年4~6月期(前期)比0.1%増となった。アウトソーシングサービスは前年同期比6.8%増、前期比1.2%増の40億2700万円。両者ともに堅調に推移している。システム運用保守は前年同期比1.3%減、前期比1%減とやや失速した。

 システム構築の売上高は23億4400万円。前年同期比で28.0%減、前期比で30%増だった。受注残高は44億2800万円で前年同期比19.5%の減少だが、前期比では15.2%の増加となった。受注高も前期比6.2%増の31億100万円と回復傾向にある。ただし、「メールサーバーのリプレースや機器の追加が中心で、大口のアプリケーション開発案件はなかった」(渡井昭久取締役CFO)という。

 全体的な景況感については「今期については受注環境の底が見えたが、来年以降の経済環境に対しては楽観していない。ここ最近の政府の政策や予算執行の延期、公共事業の中止の影響が出てくる」(鈴木幸一社長)と予想する。