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図1 システムの構成
図1 システムの構成
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 メディアキャスト(代表取締役:杉本孝浩氏)とCRI・ミドルウェア(代表取締役社長:鈴木久司氏)は2009年11月17日,東芝製のメディア・ストリーミング・プロセサ「SpursEngine」を搭載したデジタル放送用リアルタイムHDTVエンコーダ・システムの試作機を共同開発したと発表した。2009年11月18日~20日に幕張メッセで開催される「国際放送機器展(InterBEE 2009)」のメディアキャストのブースで参考展示する。

 このリアルタイムHDTVエンコーダ・システムは,コンポーネントやHDMIなどの各種ビデオ信号を入力すると,電波産業会(ARIB)が規定する地上デジタル放送規格(ARIB STD-B32)に準拠したエンコード処理をリアルタイムで実行し,デジタル放送用伝送信号であるTS(トランスポート・ストリーム)として多重化装置などに出力する。

 このシステムに採用したSpursEngineは,「Cell Broadband Engine」の技術を継承した東芝製プロセサである。Windowsパソコンに「SpursEngine」を搭載するという構成で,HDTVのエンコード処理は全て「SpursEngine」が行う。汎用CPU の処理を大幅に軽減させことにより,パソコン・ベースの「安価なリアルタイムHDTVエンコード処理を実現した」という。今後HDTVエンコーダのコストダウンに一役買いそうだ。

 今後両社は,様々な分野でリアルタイムHDTVエンコーダ・システムを検証する。また,今まで培ってきたデータ放送技術と連動したソリューションを提供していく予定である。

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