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 米Dellは米国時間2009年11月19日,2010会計年度第3四半期(2009年8~10月)の決算を発表した。売上高は128億9600万ドルで前年同期比15%減少したが,前期比では1%増加した。純利益は3億3700万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.17ドル)で前年同期比54%減少し,前期からは29%縮小した。

 部門別で売上高を見ると,モビリティ製品が42億ドルで前年同期比14%減少,デスクトップ・パソコンが30億ドルで同26%減少した。ソフトウエアと周辺機器は同7%減の24億ドル,サーバーおよびネットワーキング関連は同6%減の15億ドル,サービスは同9%減の12億ドル,ストレージは同19%減の5億ドルだった。

 分野別の売上高は,大企業向けが前年同期比23%減の34億ドル,公益事業向けが同7%減の37億ドル,中小企業向けが同19%減の30億ドル。消費者向けは同10%減の28億ドルだった。

 当期の製品出荷台数は前年同期を5%下回り,前期からは横ばいだった。しかし大企業向けは前期比1%増,中小企業向けは同9%拡大した。

 第4四半期(2009年11月~2010年1月)の見通しについては,季節的要因により消費者向け製品の需要が高まることから,売上高が第3四半期と比べ増加すると予測している。

 同社会長兼CEOのMichael Dell氏は「全体的にIT需要が改善しており,第4四半期もこの傾向が続くだろう。また,Windows 7リリースの恩恵が第4四半期業績に表れることを期待している」と述べた。

[発表資料]
[ 財務諸表(PDF文書)]