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 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2009年11月23日,2009会計年度第4四半期(2009年8~10月)と通期(2008年11月~2009年10月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は307億7700万ドルで前年同期と比べ8%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は24億1200万ドルで同14%増加,希薄化後の1株当たり利益は0.99ドルで同18%拡大した。

 非GAAPベースの場合,純利益は前年同期比7%増の27億6400万ドル,希薄化後の1株当たり利益は同11%増の1.14ドルとなる。

 地域別の売上高を見ると,米大陸が前年同期比3%減の136億ドル。EMEA(欧州/中東/アフリカ)は同17%減の117億ドル。アジア太平洋地域は同1%減の54億ドルだった。米国外の売り上げが総売上高の64%を占めた。BRIC(ブラジル/ロシア/インド/中国)での合計売上高は同4%減少し,総売上高に占める割合は10%となった。しかし,中国に限ってみれば同20%以上成長した。

 事業別では,個人向けシステム事業は出荷台数が前年同期比8%増加したものの,売上高は99億ドルで同12%減少した。ノート・パソコン(同8%減収)とデスクトップ・パソコン(同16%減収)はいずれも不調だった。サービス事業は売上高が89億ドルで同8%増加した。企業向けストレージおよびサーバー事業は同17%減の42億ドル,ソフトウエア事業は同16%減の10億ドル,画像処理およびプリンティング事業は同15%減の65億ドル。金融サービス事業は同5%増の7億ドルだった。

 通期の売上高は1146億ドルで前年度比3%減少。GAAPベースの純利益は同8%減の77億ドルで,希薄化後の1株当たり利益は同3%減の3.14ドル。非GAAPベースでは,純利益が同1%増の94億ドル,希薄化後の1株当たり利益が同6%増の3.85ドルとなる。

 同社は11月11日に今後の業績見通しの上方修正を発表している(関連記事:HP,3Comを約27億ドルで買収へ,統合データ・センター戦略を推進)。2010会計年度第1四半期(2009年11月~2010年1月)は,売上高が296億~299億ドルの範囲,GAAPベースの希薄化後1株当たり利益が0.90~0.92ドル,非GAAPベースで1.03~1.05ドルと予測する。2010会計年度通期(2009年11月~2010年10月)については,売上高を従来予測の1170億~1180億ドルから1180億~1190億ドルに引き上げた。希薄化後1株当たり利益はGAAPベースで3.65~3.75ドル,非GAAPベースで4.25~4.35ドルの範囲を見込んでいる。

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