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Microsftが提案したブラウザ選択画面
Microsftが提案したブラウザ選択画面
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 欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)はベルギーで現地時間2009年12月16日,米MicrosoftのパソコンOSとWebブラウザ抱き合わせ販売に関する改善策を受け入れることを発表した。複数のWebブラウザを搭載するというMicrosoftの約束はECの懸念を克服するものだと判断したため。Microsoftは「ECの決定に満足している」との声明を同日発表した。

 ECは2009年1月,MicrosoftのWindowsがInternet Explorer(IE)をバンドルしていることに関して競争法違反の疑いがあるとして異議声明(Statement of Objections)を送った(関連記事:ECがMicrosoftに異議声明,「WindowsとIEの抱き合わせは競争法違反」)。Microsoftはこれに対し6月,欧州向けのWindows 7ではIEをバンドルしないことを表明したが,ECはアンバンドルだけでは不十分として受け入れなかった(関連記事:Microsoftの「ブラウザなしのWindows」計画に,ECが依然厳しい姿勢)。7月にMicrosoftはブラウザ選択画面を設けることを提案。ECはこれを歓迎し,非公開テストを経て10月に意見公募を開始した(関連記事:Windowsのブラウザ搭載に関するMicrosoftの改善案,欧州委が意見公募へ)。

 ECが承認した改善策では,欧州経済領域においてWindows XP/Vista/7ユーザーを対象に「Choice Screen」機能を2010年半ばから5年間提供する。ユーザーは同機能を通じて好きなブラウザを手軽に選べるほか,IEをオフにすることもできる。パソコン・メーカーはIE以外のブラウザをインストールし,デフォルト・ブラウザとして設定することが可能。

 Choice Screenの設定画面では,人気の高い12種類のWindows対応ブラウザを提示する。IEのほか,米AppleのSafari,米GoogleのChrome,米MozillaのFirefoxなどが含まれる。市場シェアに応じて,半年ごとにブラウザのリストを更新する。ブラウザ・リストをランダムな順番で表示するなど,10月以来いくつかの点を改良したという。

 ECは2年後に改善策の見直しを要請することができる。Microsoftは定期的に改善策の履行について報告する。

 また,Microsoftは他社製品との相互操作性に関する情報開示についても改善案を提出した。ECはこれについて好意的な見解を示し,「Microsoftの取り組みが市場に与える影響を慎重に検討し,継続中の相互操作性に関する調査において考慮する」としている。

[発表資料(ECのプレス・リリース)]
[発表資料(Microsoftのプレス・リリース)]