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●モデレーターを務めたスケダチの高広伯彦氏
●モデレーターを務めたスケダチの高広伯彦氏
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●左からカタログ代表取締役社長の清水勇樹氏、グルコース代表取締役の安達真氏、モーションポートレート代表取締役社長の藤田純一氏
●左からカタログ代表取締役社長の清水勇樹氏、グルコース代表取締役の安達真氏、モーションポートレート代表取締役社長の藤田純一氏
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 日経BP社・日経ネットマーケティングは2009年12月22日、東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区)でセミナー「有力企業のトップが語る 2010年のネット新潮流」を開催した。パネルディスカッション「201X年のネットはどうなる?新進気鋭ベンチャーによるネットの未来討論会」では、3社のベンチャー企業トップが登壇。最近技術をマーケティングに活用する手法や、2010年に成長が期待されるサービスなどについて意見を交わした。

 登壇したのは、カタログ(東京都渋谷区)代表取締役社長の清水勇樹氏、グルコース(東京都港区)代表取締役の安達真氏、モーションポートレート(東京都品川区)代表取締役社長の藤田純一氏の3人。モデレーターは、マーケティングコンサルティングを手掛けるスケダチ高広伯彦事務所のコミュニケーションプランナー/広告ビジネスコンサルタントの高広伯彦氏が務めた。

 高広氏は冒頭、「既存の広告代理店や既存メディアからは注目のネットビジネスは出てきていない」と指摘。「今回紹介するサービスがどうマーケティングに組み込めるか考えて聞いてほしい」と、広告代理店関係者などを含む来場者に訴えかけた。

 続いて、登壇者がそれぞれ自社のサービスを紹介した。カタログでは音声認識技術を生かしたサービスを開発する。清水氏は、「iPhone」に向けて話したことを、そのままミニブログ「Twitter」に投稿できるiPhoneアプリや、動画内の音声をテキスト化して検索できるサービスなどを紹介した。グルコースの安達氏は、Twitterを閲覧するためのiPhoneアプリや、政治家のTwitterアカウントの発言を時系列で並列に比較できるサービスなどを紹介。最後にモーションポートレートの藤田氏が写真やイラストを基に、3D映像に変換できる技術と、その技術をWebサイトなどに活用した企業の事例を紹介した。

 パネルディスカッションで高広氏は、今注目している海外のサービスや技術について尋ねた。モーションポートレートの藤田氏はEC(電子商取引)サイトの動向に注目しているいう。市場は間違いなく拡大すると認識しているが、一方で、商品について詳細な情報が欲しいときに、リアルタイムで尋ねることができないといった課題があると指摘。市場のさらなる飛躍には、「音声技術と当社の写真を動画にできる技術を組み合わせて利用者の質問に回答できる仕組みを開発して、課題を解決できれば、新たなビジネスになると考えている」(藤田氏)と述べた。

 グルコースの安達氏は、中国市場に着目する。「中国に旅行したときに、深センでは街に携帯電話を販売する店舗が何千とあった。中国のケータイがすべてネットにつながるようになったとき、大きな変化が訪れる」と予測した。これに、高広氏が「上海にはビルのサイズや、川に船一隻分のデジタルサイネージがある」と、中国のデジタルマーケティングが既に進んでいると付け加えた。

 また、カタログの清水氏は「米ニューロスカイという企業に注目している」と述べた。同社は、脳波によって製品を動かしたりできる技術を持っているという。「脳波だけで意思を伝えることができるようになっている。今後、それにより何が出来るようになるか着目したい」と説明した。

 最後に、2010年に伸びると考えているサービスについて聞かれるとカタログの清水氏は、電子書籍市場が伸びると考えているという。市場拡大を見込み端末向けのサービスを考えていると述べた。グルコースの安達氏は決済サービス「PayPal」などの小額決済サービスの普及に期待を示した。モーションポートレートの藤田氏はスマートフォン市場について触れた。「スマートフォンを含めて様々な端末で、コミュニケーションを基にした新しいビジネスを展開したい」と語った。