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 米Appleはモバイル向けの広告事業を手がける米Quattro Wirelessを買収した。Quattro Wirelessが米国時間2010年1月5日、自社サイトのブログ記事で明らかにした。両社は取引の詳細について公表していないが、米Dow Jonesのテクノロジ系ニュース・サイトが報じるところによると買収金額は2億7500万ドルとなる。

 Quattro Wirelessの設立は2006年。モバイル向けWeb広告のほか、iPhoneや米GoogleのAndroid端末といったスマートフォン向けアプリケーション内広告を手がけている。同社の広告主は米Ford Motor、米Procter & Gamble、米Walt Disney、米Microsoftなど。また広告ネットワークの提携企業には、米National Football League、米CBS Interactiveなどがあり、世界百カ国以上に広告を配信しているという。なおQuattro Wirelessのブログ記事の記述によると、同社CEOのAndy Miller氏はすでにAppleのモバイル広告部門バイス・プレジデントに就任したもよう。

 Quattro Wirelessは、Googleが2009年11月に買収すると発表した米AdMobの競合企業にあたる。GoogleによるAdMobの買収計画については現在、米連邦取引委員会(FTC)が調査を行っており、Googleは承認を待っている状態(関連記事:GoogleのAdMob買収計画、FTCがより詳細な情報提出を要請)。

 同日、AppleによるQuattro Wirelessの買収を受け、Googleプロダクト・マネージャのPaul Feng氏はブログ記事の中で「(AppleによるQuattro Wirelessの買収は)モバイル広告市場で競争が高まっていることを示している」と述べた。「AppleやGoogleがこの分野に投資を行うことで市場は活性化し、競争も維持される。ユーザー、広告主、パブリッシャに恩恵が持たされる」とし、同社によるAdMobの買収が市場競争を阻害しないことをあらためて強調した。

[Quattro Wireless公式ブログへの投稿記事]
[Google公式ブログへの投稿記事]