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 米Appleは、同社の携帯電話「iPhone」のデフォルト検索エンジンを米Googleから米Microsoftに移行することを検討している。米Bloombergが発行するビジネス誌「BusinessWeek」のオンライン版は米国時間2010年1月20日、関係者2人の話として、AppleとMicrosoftが交渉中であると報じた。

 iPhoneは2007年の発売当初から、WebブラウザにGoogle検索エンジンを組み込んでいる。AppleとGoogleは検索機能だけでなく、Googleの地図情報サービス「Google Maps」や動画共有サービス「YouTube」をiPhone向けに最適化するなど密に協力してきた。当時両社がライバル関係になるとは考えられていなかったが、Webブラウザ、モバイル向けプラットフォーム、パソコン用OSで競合するようになり、2009年8月にはGoogleのCEOであるEric Schmidt氏がAppleの社外取締役を辞任している(関連記事:GoogleのCEO,Schmidt氏,ついにApple取締役を辞任)。

 また昨年、Googleの音声通信管理サービス「Google Voice」のiPhone向けアプリケーションを、Appleがアプリケーション配信サービス「App Store」から排除した疑いで米連邦通信委員会(FCC)が調査に乗り出したことで、両社の対立が浮き彫りになった(関連記事:App StoreでのGoogle Voice承認拒否問題で,FCCが調査開始)。

 さらにGoogleは今年1月5日、iPhoneと直接競合する同社独自のAndroid携帯電話端末「Nexus One」を発表(関連記事:Google、Android携帯電話「Nexus One」を発売、アンロック版は529ドル)。一方、Appleは同日、モバイル向けの広告事業を手がける米Quattro Wirelessの買収を明らかにした(関連記事:Apple、モバイル広告のQuattro Wirelessを買収)。GoogleはQuattro Wirelessの競合である米AdMobを買収する計画を昨年11月に発表している。

 BusinessWeekの記事によると、関係者は「AppleとGoogleは互いが最大の敵であることを分かっている」と述べている。AppleとMicrosoftの交渉は決裂するかもしれないし、すぐには結論が出ないかもしれない。また、「たとえ交渉がまとまっても、提携は短命に終わる可能性もある」と関係者は指摘している。