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 NTTデータは2010年2月1日、オフショア開発拠点の技術者向け研修をスタートさせた(写真)。まず中国やインドのグループ企業に所属する30人のブリッジSEに、NTTデータの三つの開発標準や品質管理手法、プロジェクトマネジメント手法、コミュニケーションスキルなどを体系的に教育する。期間は4日間だ。

 同様の研修を3月第一週には北京で、第二週には上海で開催。3月後半にはインドのプネ市で品質管理手法に特化した研修を開く。

 NTTデータの加藤雅樹基盤システム事業本部企画部海外発注推進担当課長は、「品質を最重要視するNTTデータの姿勢と開発手法を理解してもらうことが目的だ」と話す。同社によれば日本の開発手法を体系的にオフショア拠点まで広げて教育する取り組みは、国内大手ベンダーで類がないという。

 NTTデータは2010年度にブリッジSE向け研修を中国で16回開催し、延べ480人を教育する計画だ。併せてオフショア拠点のSEやプロジェクトマネジャ向けの研修にも着手するという。研修参加費はNTTデータが負担する。中国で講師を育成して受講費用を下げ、徐々に参加企業の負担割合を増やしていく。

 研修プログラムで力を入れたのは品質管理手法とコミュニケーションスキル。「オフショア拠点はともすれば納期最優先で開発を進めるが、当社は品質最優先だという理念をしっかり理解してもらう」(同)。コミュニケーションスキルの研修プログラムを作る際には、ブリッジSE数人にヒアリングして失敗事例を集めた。研修では、トラブルの回避策を教えると同時に、ロールプレイを重ねることで失敗が生じにくくなるコミュニケーションスキルを身に付けさせていくという。

 NTTデータが10カ月と数億円を投じてブリッジSE向け研修プログラムをスタートさせるのは、オフショア拠点の発注量を2倍増させる計画を受けてのものだ。2009年の発注額が120億円、技術者の数にして2400人ほどだが、2012年には250億円、5000人にまで増やす。「現段階の規模なら現場の努力で品質を保てるが、5000人規模では無理。体系的な研修プログラムが必要だった」(加藤課長)と言う。

■変更履歴
3段落目の冒頭、社名と肩書きに間違いがありました。「NTTデータ基盤の加藤雅樹システム事業本部企画部海外発注推進担当課長」とありましたが、正しくは「NTTデータの加藤雅樹基盤システム事業本部企画部海外発注推進担当課長」です。お詫びして訂正いたします。本文は訂正済みです。 [2010/02/02 13:27]