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写真●米マイクロソフトのシニアディレクター ティム・オブライエン氏
写真●米マイクロソフトのシニアディレクター ティム・オブライエン氏
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 米マイクロソフトでクラウド戦略担当のシニアディレクターを務めるティム・オブライエン氏(写真)が2010年2月22日、東京都内で記者会見を行った。この席で、2月からサービスが始まった「Windows Azure」について「大量のデータを扱う新しいアプリケーションをスクラッチで開発するのに向いたプラットフォームだ」と述べた。

 今回記者会見を行ったオブライエン氏は、同社のクラウドコンピューティング戦略を立案する役職にある人物。冒頭の発言は記者会見の席上、「マイクロソフト自身が、Exchange OnlineやSharePoint Onlineを、Windows Azureに移行する予定はあるのか。またその場合、Windows Azureにすることでどのようなメリットがあるのか」という質問に対して答えたものだ。

 質問に対してオブライエン氏は「どのサービスがWindows Azureに移行するかは答えられない」とした上で、以下のように発言した。「例えば、検索サービスの『Bing』は、検索に最適化されたシステムであり、Windows Azureに移行する意味はない。一方、メールやコラボレーションソフトは、Windows Azureに向いている部分がある。例えばSharePointのストレージとして、Windows Azureの(キー・バリュー型データストアである)『Blob』ストレージを使うという選択もあるだろう。Windows Azureは既存のアプリケーションの移行先というよりは、医療・保険分野のアプリケーションなど、大量のデータを扱う新しいアプリケーションをスクラッチで開発するのに適している可能性がある」。

 なお、マイクロソフト日本法人の大場章弘執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長は記者会見で、Windows Azureの利用シナリオとして、6つの領域を示した。具体的には、(1)画像や動画、取引ログなどのデータを保管する大容量ストレージ、(2)期間限定で運用するキャンペーンサイト、(3)非常時用のバックアップシステム、(4)大規模な消費者向けサービス、(5)オープンソースソフトウエアの運用、(6)サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づく基幹システムの拡張--である。オブライエン氏はこの中でも特に(1)と(4)の用途が有望だと強調したと言える。