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 米Microsoftは米国時間2010年3月18日、企業向け仮想化デスクトップ・インフラ(VDI)の利用促進に取り組むと発表した。米Citrix Systemsと販売促進/技術開発で協力するほか、「Windows XP Mode」の改良、「Windows Server 2008 R2」「Windows 7」用Service Pack 1(SP1)による仮想化機能の強化、ライセンス体系の簡素化を実施し、VDIのメリットをあらゆる規模の企業に提供するとしている。

 MicrosoftとCitrix Systemsは共同プロモーション活動「Rescue for VMware VDI」を開始し、米VMwareのデスクトップ仮想化ソフト「VMware View」から追加費用なしで「Microsoft VDI Standard Suite」および「Citrix XenDesktop VDI Edition」へ移行できるようにする。新規購入者には、50%以上の割引価格を適用する「VDI Kick Start」プログラムを用意する(関連記事:シトリックス、“六つの仮面”を持つデスクトップ仮想化ソフト「XenDesktop 4」を発表)。

 Windows 7のWindows XP Modeについては、仮想化支援機構のIntel VT/AMD-Vを備えていないパソコンでもWindows XP用アプリケーションを動かせるようにする。中小企業の既存パソコンをWindows 7のProfessionalエディション以上へアップグレードしやすくすることが狙い。アップデート版Windows XP Modeは、3月18日よりWebサイトでダウンロード提供を始める予定(関連記事:Windows 7の内部機構:XP Mode)。

 Windows Server 2008 R2用SP1では、新機能「Microsoft Dynamic Memory」と「Microsoft RemoteFX」を提供する。Dynamic Memoryは、サーバー上の仮想マシンに割り当てるメモリー量を動的に変更する仕組み。RemoteFXは、仮想化デスクトップ/アプリケーションで3次元(3D)グラフィックスやマルチメディア・コンテンツを利用可能とする技術。Windows 7用SP1はリモート・デスクトップ・クライアントをアップデートし、RemoteFX技術に対応させる。

 MicrosoftとCitrix Systemsは技術提携を結び、デスクトップ仮想化ソフト「Citrix XenDesktop」の高精細(HD)映像フォーマット「HDX」対応機能とRemoteFXの連携を図る。なおRemoteFXは、Microsoftが2008年に買収した米Calista Technologiesの技術を利用している(関連記事:Microsoftのディレクタに仮想化戦略の方向性と「App-V」「MED-V」について聞いたデスクトップ仮想化ソフトの「XenDesktop 3」、マルチメディア機能と拡張性を強化)。

 MicrosoftはWindowsの仮想化デスクトップに関するライセンスを見直す。保守契約「Windows Client Software Assurance」を結んでいるユーザーは2010年7月1日以降、追加ライセンスなしでVDI環境上のWindowsを利用できるようになる。さらに、VDI環境で動いている仮想化Windowsデスクトップ/Officeアプリケーションに契約企業の外部ネットワークからのアクセスが可能となり、社員が家庭から仮想アプリケーションを使うといった運用ができるようになる。

[発表資料(概要)]
[公式ブログ記事(概要)]
[公式ブログ記事(Windows XP Mode)]
[公式ブログ記事(Windows Server 2008 R2/Windows 7用SP1)]
[公式ブログ記事(Windows Server 2008 R2/Windows 7用SP1)]
[公式ブログ記事(RemoteFX)]