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写真1●NTTドコモの実験。携帯電話がフェムトセルに接続されたデジタルサイネージのディスプレイに近づくと,自動的にユーザーの好みに合わせた情報を表示する
写真1●NTTドコモの実験。携帯電話がフェムトセルに接続されたデジタルサイネージのディスプレイに近づくと,自動的にユーザーの好みに合わせた情報を表示する
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写真2●UQコミュニケーションズの実験。移動中の場所に応じた情報を表示する
写真2●UQコミュニケーションズの実験。移動中の場所に応じた情報を表示する
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 デジタルサイネージネットワーク推進協議会は2010年3月23日,デジタルサイネージの新たな利用法を創出するために,同協議会が推進している実証実験を公表した。NTTドコモのフェムトセルと携帯電話を組み合わせてユーザー属性に合わせた広告を表示する実験,UQコミュニケーションズによる移動中の車にWiMAXで広告を配信する実験など,複数の参加企業による取り組みを見せた。

 NTTドコモの実験は,同社が個人ユーザー向けに開発したフェムトセルの基地局を利用したもの。ショッピングモールの通路や店舗にフェムトセルとデジタルサイネージのディスプレイを設置。携帯電話を持ったユーザーが近くを通り過ぎたとき,ディスプレイにユーザーの好みに合わせた情報を表示する(写真1)。ユーザーの携帯電話がフェムトセルの電波を受信すると自動的にアプリを起動し,ユーザーの情報を自動的に送信するという仕組みである。携帯電話の画面では,デジタルサイネージのディスプレイ上で表示したい情報の内容を絞り込むといった操作ができる。デジタルサイネージ上の広告用の動画を携帯電話にダウンロードするといった機能もある。

 UQコミュニケーションズは,移動中にその場所に応じて表示内容を変化させる車内向けデジタルサイネージの実験を紹介した(写真2)。タクシーなどへの設置を想定する。GPSで位置情報を取得し,WiMAX経由で位置を通知すると同時に,その場所に合わせた広告コンテンツのデータを受信し,ディスプレイ上に表示する。携帯電話のアプリとFeliCa機能を使って,広告に現れた店のURLや地図を取得できる。

 このほか,NTTコミュニケーションズは異なるメーカーのデジタルサイネージシステムに一括して広告コンテンツを配信できるシステムの実験を進めている。これらサービスの実用化時期は未定。同協議会内でシステム仕様や規格の統一といった作業を進めながら,本格運用を目指して実験を継続する。