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図1 想定する端末の位置づけ
図1 想定する端末の位置づけ
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図2 想定するサービス概要
図2 想定するサービス概要
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 エフエム東京常務取締役の黒坂修氏は、3月25日に行われた「V-Low3セグメントマルチメディア放送地域ソフト会社増資完了について」に関する記者発表会の席上で、「ワンセグとV-Highの周波数は近いので少し伸ばせば携帯電話への搭載は実現する。一方で、V-Lowは遠いので携帯電話に乗らない」というのは違うのではないかと述べ、技術的には搭載がレディー状況であると説明した。

 黒崎氏はまず、V-Lowマルチメディア放送の端末として、携帯電話機や自動車、家庭内の無線LAN内蔵機、デジタルフォトフレーム、バス/電車、デジタルサイネージなど様々な受信機を想定していると前置きした。その上で、携帯電話機について、世間の誤解を解きたいという意図から状況を説明した。

 説明によると、まず「UHFを利用するワンセグの最も低い周波数である13チャンネルと、V-Highの周波数が離れている」と指摘した。実際、UHFの13チャンネルの周波数は470M~476MHzであり、VHFの12チャンネルの216M~222MHzとはかなり離れている。ちなみにV-Lowは90M~108MHzである。

 その上で、「チューナーについて言えば、周波数が離れているので、V-highとUHFは別に用意する必要がある。一方、V-HighとV-Lowの両方をカバーするチューナーは実在する」と述べた。もちろん、ここでいうチューナーとは携帯電話機などに搭載する部品レベルの話しであろう。

 アンテナについても、「V-Lowのアンテナを携帯電話に内蔵できない」という指摘は違うと述べた。「メーカーの開発者などにヒアリングした結果、開発の難易度は同じようなレベルという説明だった。実は、技術的にはクリアできている」という。こうしたことから,技術的には既に携帯電話への内蔵は実用段階だと主張した。

 一方で、「V-Highを推進する携帯電話事業者にとって、ライバルにもなりかねないV-Lowの受信機能を搭載するのか、ということが課題になる可能性はないわけではない」という。この課題を乗り越える鍵はユーザーの支持であり、「V-Highも魅力的なサービスを提供するだろうがそのサービスは全国一律である。地方ブロック別にサービスを展開できるV-Lowならではのコンテンツを開発が必要がある」と述べ、新規参入事業者を交えた新しいサービスの開発に強い期待を示した。

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