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 ビーエス朝日(BS朝日)は2010年3月29日に記者懇談会を開催した。代表取締役社長の神村謙二氏は、2009年度の業績が黒字決算になり、2007年度から3期連続の黒字を達成できる見込みであることを明らかにした。具体的な数字については「まだ未確定」と前置きしたうえで、「売上高は70億円超、最終利益は8億円超を見込んでいる」という。

 2010年度の市場環境の展望については、日経平均株価の推移や放送事業者の先行指標となるスポットCMのセールスが好調であることを根拠に、「特に2010年下半期は市況が上向くと思っている。市況回復を追い風に、かねてからのテーマであるBSデジタル放送の存在感向上を目標として一段と高く上げたい。さらに、コストを抑制しながら競争力を高め、収入増と利益増を目指す基本方針を来期も徹底する」とした。また、「低価格の番組を放送することではない。コストを抑えつつ、高いクオリティーの番組を放送していく」と強調した。

 その後,記者との間で質疑応答が行われた。2010年3月5日に閣議決定された放送法改正案において、総合編成を行う地上放送事業者や一部のBS放送事業者に番組の種別の公表を義務付ける項目が盛り込まれたことへの対応に関する質問に対しては、「今後の公表に備えて、社内で番組種別の区分を行っていく」としたうえで、「問題はショッピング番組をどこに区分するかということにある。これについてはもう少し議論が必要だ。ショッピング番組でも、テレビ朝日の『ちい散歩』のように放送事業者が自社で作っているものと、他社から持ち込まれたものがあり、これらの分類は違うと思う」という見方を示した。

 NTTぷららとアイキャストが提供する映像配信サービス「ひかりTV」におけるBS朝日の再送信についての質問に対しては、「まだ先方から申し入れがない。申し入れが来てから検討をしたい」と述べた。テレビ朝日グループにおいて認定放送持ち株会社への移行についての構想が出ているか否かについては、「現時点でそういう話はまったくない。ただし、一部で検討がされているということはあるだろう」とした。