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 米Red Hatは米国時間2010年3月29日、企業向け仮想化スイート製品「Red Hat Enterprise Virtualization 2.2」(ベータ版)の提供を開始した。新たに仮想デスクトップ管理機能を搭載したほか、仮想マシンに割り当てられるメモリーの量を増やすといった改良を施した。ユーザー向けシステム管理サービス「Red Hat Network」で既存ユーザー向けにダウンロード提供している。

 Red Hat Enterprise Virtualizationは、サーバー向けLinux「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」、管理ソフト「Red Hat Enterprise Virtualization Manager」、仮想化ソフト「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor」などで構成する(関連記事:Red Hat、企業向け仮想化市場の包括的カバーを狙うスイート製品Red Hat,企業向けLinux/Windows仮想化サーバー管理ソフト・スイートをリリース)。今回のベータ版は管理機能を強化して、サーバーの仮想化に加えデスクトップの仮想化も単一環境から制御できるようにした。仮想マシンに割り当て可能なメモリー量を従来の64Gバイトから256Gバイトに増やし、メモリーを大量に使う処理のパフォーマンス向上を支援する。仮想マシンのディスクI/Oの高速化も図った。

 Red Hat Enterprise Virtualization ManagerがOpen Virtualization Format(OVF)形式の仮想マシン・イメージ/テンプレートのインポート/エクスポートに対応したため、仮想マシン・イメージの移動やバックアップの作成といった作業が容易に行える。データウエアハウス機能も搭載し、物理/仮想マシン、ストレージを監視/分析してSQL対応ツールでレポートを作成できるようにした。

 仮想マシン変換ツール「V2V」は、仮想化ソフトウエアのVMwareやXenといった環境向けの仮想マシン・イメージを読み込んでOVF形式に変え、Red Hat Enterprise Virtualizationで使える状態にする。Red Hatは今後V2Vの機能を拡張し、Windows XPとWindows Server 2003/2008用の仮想化マシン・イメージも変換できるようにする予定。

 hypervisorをアップデートしてRHEL 5.5のカーネルに対応させた。これにより、新型プロセサ「Intel Nehalem-EX」(開発コード名)と「AMD Opteron 6000」(開発コード名「Magny-Cours」)搭載サーバーの利用が可能となる(関連記事:Intel,高性能サーバー向け8コアCPU「Nehalem-EX」の概要を発表日本AMD、12コアのサーバー用CPUをデモAMD,サーバー向け32nm版16コア・プロセサなどの出荷計画を発表)。

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