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 日本オラクルは2010年4月27日、金融機関向けの経営管理アプリケーションのスイート製品「Oracle Financial Services Analytical Applications(OFSAA)」を発売した。メガバンクなど、グローバルにビジネスを展開している金融機関を主なターゲットとして販売していく。

 OFSAAは、データモデル管理やセキュリティ管理を担う「Financial Services Analytical Applications Infrastructure」をシステム基盤として、多数のモジュールからなるスイート製品である。マネーロンダリング対策などの「MANTAS」、市場リスク管理やオペレーショナルリスク管理の「Reveleus」など、これまでのM&A(合併・買収)で獲得した各種製品もモジュールとして再設計して、統合製品として利用できるようにした。

 2008年の金融危機以降、バーゼル銀行監督委員会による自己資本規制の強化や各国当局による流動性リスク規制の強化など、金融業界では規制強化の動きが広がっている。OFSAAは、「金融機関が危機後の規制強化の流れに対応していくための機能を盛り込んだ」(三露正樹 常務執行役員ライセンス事業エンタープライズ営業統括)。例えば、「自己資本充実度に関する評価プロセス(ICAAP:Internal Capital Adequacy Assessment Process)」に沿ったリスクの特定・評価やストレステスト(金融資産への影響シミュレーション)を支援する各種モジュールを用意した。

 またリスク管理・収益管理を国際会計基準IFRS(International Financial Reporting Standards)に基づく財務会計システムと連携させたり、実績データやシミュレーション結果をビジュアルに表示するビジネスインテリジェンス(BI)ツールと連携させたりする機能も組み込んである。

 OFSAAの価格は、金融機関の保有資産の額によって異なる。中・小規模の地方銀行に相当する保有資産3兆円の金融機関の場合で、基盤モジュールであるFinancial Services Analytical Applications Infrastructureの最小構成価格は約1700万円。稼働までの半年から1年間のインテグレーション費用を含めて、導入には数千万円から1億円程度かかる。