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 米ヴイエムウェアと米セールスフォース・ドットコムは2010年4月27日(米国時間)、Javaアプリケーション向けクラウド基盤サービス「VMforce」を共同で開発・提供すると発表した。ヴイエムウェアが2009年9月に買収した米企業のJavaアプリ開発機能と、セールスフォースのクラウド基盤サービスを組み合わせる。Java開発者を取り込み、両社のクラウド製品の普及を加速する考えだ。

 ヴイエムウェアが提供するのは、Javaアプリケーションを開発するフレームワーク(開発ツールやソフト部品群)である「Spring Framework」。同社が2009年9月に買収した米スプリングソースが開発したものだ。Spring Frameworkをセールスフォースの「Force.com」と連携させ、開発したアプリケーションをマウス操作で容易にForce.com上へ展開できるようにする。

 両社はVMforceを通して、各種のミドルウエアや管理ツールなども提供する。具体的には、ヴイエムウェアはApache Tomcatに基づく軽量のWebアプリケーションサーバー「SpringSource tc Server」を提供する。VMforce用に独自の仮想環境管理機能も開発。Javaアプリケーションの管理作業を自動化する。一方、セールスフォースはForce.comのデータベース、ID管理やワークフロー管理といった基本機能、コラボレーションサービス「Chatter」を提供する。

 両社のCEO(最高経営責任者)は、提携に関して声明を発表した。「顧客は世界で最も広く使われる言語であるJavaの既存資源と知識を生かしながら、クラウドの利点を得られるソリューションを求めていた」(ヴイエムウェアのポール・マリッツCEO)。「VMforceによって、エンタープライズJavaの開発者がクラウドへスムーズに移行できるようになる」(セールスフォースのマーク・ベニオフCEO)。

 ヴイエムウェアは、自らクラウドサービスを手掛けるのではなく、クラウド事業者に基盤技術や製品を販売する役割に徹する方針を打ち出している(関連記事)。セールスフォースとの提携により、この戦略をより推し進める。

 セールスフォースの狙いはForce.comの顧客企業増に弾みをつけることだ。同社はForce.com向けに独自の開発言語「Apex」を提供しているが、顧客企業を増やすにはアプリケーションをさらに充実させることが不可欠と判断。開発者数が限られる独自言語に加えて、世界で600万人とも言われるJava開発者を取り込むため、提携を決めた。

 VMforceの提供開始時期は今年後半。米国や日本など、全世界で同時に提供を始める。料金は提供開始時に発表する。