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写真●2010年度の経営方針を述べる和崎社長
写真●2010年度の経営方針を述べる和崎社長
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 WOWOWの代表取締役社長である和崎信哉氏は2010年5月6日の定例会見で、2010年度の経営方針を発表した(写真)。WOWOWは秋以降にフルHDの3チャンネル体制への移行を予定している2011年を「第二の創業」の時期と位置付けている。和崎氏によると、その前年となる2010年に第二の創業の土台作りを進めるという。

 具体的には、会見で「アナログ加入者の早期デジタル移行の促進」「3チャンネル体制に向けたコンテンツのラインアップ拡充」「経営体質の強化」の三つを2010年度の重点課題として挙げた。

 続いて、2010年4月1日に三つのプロジェクトを立ち上げたことを報告。その一つ「WOWOWブランドプロジェクト」では、この1年かけて、全社員が共有できるWOWOWのブランドコンセプトを構築する。二つめのプロジェクトとして、WOWOWの自社主催イベントであるWOW FES!の実行委員会を発足させた。このプロジェクトでは2010年10月の「東京ミッドタウン」など複数の会場での開催に向けて準備を進める。同社はWOW FES!の詳細を2010年7月に発表する予定である。三つめとして、3Dプロジェクトも新設。このプロジェクトでは、国内外における3Dに関する情報の収集や、3D作品の制作に向けたノウハウの蓄積を目指す。3D放送の規格や健康への影響についての検討も進める。

 会見での説明終了後に、和崎氏および会見に同席したWOWOWの役員は記者からの質問に応じた。そこで、3D放送の開始時期について、「まだ確定しているわけではないが、3D対応テレビがそれほど普及していない中で、今の1チャンネル体制で3D放送を行うのはいかがなものか。3D放送は3チャンネル体制以降に視野に入れたい」(和崎氏)と述べた。ただし、「3Dコンテンツの制作などについては、それまで待つ気はない」として、3D放送の開始に向けたノウハウの蓄積は3チャンネル体制への移行の前に始める考えを示した。

 NTTぷららとアイキャストと共同で運営する「ひかりTV」でのWOWOWの再送信に関する質問には、取締役の橋本元氏が回答した。「基本的な問題点はクリアされている」としたうえで、「NTTぷららなどは2010年度内の開始を予定しており、そこに乗せてもらうという立場なので、我々から詳しく申し上げることはない。開始時期についてはご勘弁願いたい」と述べた。

 BSデジタル放送の第21・第23チャンネルの周波数を使う委託放送業務の認定申請についての質問には、「我々は3チャンネル体制に向けた土台作りを進めようとしている。新たな認定申請は考えていない」(和崎氏)とした。