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写真1  Hybridcastの要素技術と具体事例
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写真2 ソーシャルテレビサービスの画面
写真2 ソーシャルテレビサービスの画面
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写真3 拡張コンテンツサービスの字幕表示機能
写真3 拡張コンテンツサービスの字幕表示機能
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 日本放送協会(NHK)は2010年5月25日、NHK放送技術研究所の「技研公開2010」のプレスプレビューを行った。NHK放送技術研究所は、2010年に開所80周年を迎える。今回は「技研公開80年 さらなる未来へ」をテーマに設定した。所長の久保田啓一氏は、「職員には、5年後、10年後、20年後の課題をバランスよく研究することが大事だと言っている」としたうえで、今回の展示では「放送通信連携サービス」が5年以内を視野に入れたテーマに当たると述べた。10年後のテーマとしては「スーパーハイビジョン(SHV)」を、20年後のテーマには「インテグラル立体テレビ」をそれぞれ挙げた。なお展示数は44件であり、「例年より若干多め」(久保田氏)という。

 NHK放送技術研究所は今回、放送と通信の連携サービスを「Hybridcast」と称し、展示を行う。「同報性」などの特長を持つ放送と、視聴者の個別の要求に応えることができる通信を組み合わせて、視聴者がより便利に番組を視聴したり、携帯電話機などの端末でテレビと同様の機能を利用したりできる環境の実現を目指す。

 今回の技研公開ではHybridcastの具体的なサービスとして、「ソーシャルテレビサービス」と「拡張コンテンツサービス」、「おすすめ番組サービス」、「携帯端末連携サービス」の四つを展示した(写真1)。ソーシャルテレビサービスは、インターネット上のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と放送を連携させて、番組視聴中に自分で番組に関するメッセージを入力したり、ほかの視聴者のメッセージなどをテレビ画面に表示したりするというサービスである(写真2)。

 拡張コンテンツサービスは、番組に関連する字幕や音声などを通信経由で提供する。今回は、英語やポルトガル語など5カ国語の字幕データや、再生速度をゆっくりにしたアナウンサーの音声を通信経由で提供するデモを行う(写真3)。お薦め番組サービスでは、放送中の番組の関連情報や、視聴者が入力したコメントなど様々な情報を利用して、その視聴者の嗜好(しこう)に合った番組の情報を表示する。携帯端末連携サービスは、テレビで見ていた番組を別の端末で見たり、携帯端末で探した番組をテレビですぐに再生するといったことを可能にする。

 10年後のテーマであるSHV関連では、「SHV高効率映像符号化装置」を展示した。ハードウエア符号化ユニットに1920×1080/60P(去年は30Pの装置)対応装置を採用し、装置全体の大きさを2009年の展示に比べて半分にした。なおNHK放送技術研究所は、この研究を富士通研究所と共同で進めている。このほかにも、SHVのフル解像度(7680×4320画素)に対応するカメラを展示するほか、毎年恒例の「スーパーハイビジョンシアター」での上映を行う。

 インテグラル立体テレビの展示では、450×250画素の立体映像を表示する。NHK放送技術研究所はこの研究をJVC・ケンウッド・ホールディングスと共同で進めており、今後はインテグラル立体テレビの画質向上や、再生像の奥行き位置を任意に制御できる映像処理技術など、実用化に向けた研究を行う。

 このほかに地上放送関連では、V-Low帯を利用したマルチメディア放送の試作機を展示する。この試作機は、2009年の情報通信審議会答申に基づく機能を実装している。地上放送の移動受信関連では、現行放送を前提に受信技術に工夫を加えた技術(8ブランチのスペースダイバーシチ受信技術と繰り返し復号技術の組み合わせ)と、MISO技術を応用したモバイル用高耐性伝送技術(2本のアンテナから送信して1本のアンテナで受信する技術)の研究成果を展示する。また、「日本語から手話CGへの翻訳」や「フレキシブル有機ELディスプレイ」、「有機撮像デバイス」、「高密度ホログラム記録技術」、「高分子膜を用いた軽量スピーカー」などの展示も行う。

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