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写真●日立製作所の中西宏明社長
写真●日立製作所の中西宏明社長
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 日立製作所は2010年5月31日、2012年度を最終年度とする「2012中期経営計画」を発表した。経営戦略として「社会イノベーション事業による成長」と「安定的経営基盤の確立」を掲げた。社会イノベーション事業とは、「情報・通信システム」「産業・交通・都市開発システム」「電力システム」の3分野における製品・サービスに「材料・キーデバイス」を組み合わせて構成する。

 同社の中西宏明社長(写真)は、経営戦略について「当社は単にICT(情報通信技術)を持つだけの会社ではない。ICTを機器に組み込んだ制御システムを含めて、顧客の現場の業務を変えていくことができる企業だ。こうした存在感を、世界規模で広めていく」と話す。

 2012年度の数値目標は、売上高が10兆5000億円(2009年度実績は8兆9685億円)、営業利益が5%超(同2.3%)、当期純損益が2000億円の黒字(同1069億円の赤字)である。

 この数値目標を実現するために、2010~2012年度の3年間で社会イノベーション事業に1兆6000億円を投資する。内訳は「設備・戦略投資」が1兆円。「研究開発投資」が6000億円となる。情報・通信分野向けの投資は、データセンターの構築や事業拡大のために使う。

 また、海外売上高比率を引き上げて、2009年度の41%から2012年度に48%に伸ばす計画である。「できれば50%超を到達させたい」(中西社長)。情報・通信分野の海外売上高比率は2009年度で15%程度だが、2012年度までに20%以上に拡大させる。