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 携帯電話機世界最大手のフィンランドNokiaは現地時間2010年6月16日、業績予想の下方修正を発表した。主力の「デバイスおよびサービス事業」の2010年第2四半期の売上高が、従来予想の67億~72億ユーロの下限か、それを若干下回る見通しだ。第2四半期、2010年通期ともに営業利益率が従来予想の下限、あるいはそれを下回るとも見込む。平均販売価格や販売台数が予測を下回ることが要因としている。

 第2四半期は、複数の要因がNokiaの事業にマイナスの影響を与えていると説明している。ハイエンド端末市場における競争の激化や、売れ筋が粗利益率の低い製品に移行していること、ユーロ安に伴う原価増などである。国際価格戦略への影響も出ているという。

 ただ、今回の下方修正についてWall Street Journalは、「米Appleのスマートフォン『iPhone』に対抗できる利益率の高い製品を供給できなかったNokiaの失策によるものだ」と報じている。iPhoneやカナダRIM(Research in Motion)の「BlackBerry」といった高級スマートフォンの市場でNokiaは苦戦を強いられており、この状況が過去数カ月間に2回の組織再編を決断させたと伝えている。

 Nokiaは5月11日に、幹部職の人事異動を含む組織再編計画を明らかにしている。携帯電話機を手がける「デバイスおよびサービス事業」を3部門体制に簡素化。スマートフォンや高機能モバイルコンピュータの部門とモバイル向けネットサービスの部門を統合し、消費者向け高付加価値製品の開発を急ぐ(関連記事:Nokiaが組織再編、スマートフォンとサービスの事業を統合)。

 なおNokiaは、2010年に業界全体の携帯電話端末の販売台数が、前年に比べ約10%増加すると見ている。ただ、同社の台数ベースのシェアは前年とほぼ同じになる見通し。金額ベースのシェアは前年からやや低下するとしている。

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