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写真●英Micro FocusのJoachim Herschmann氏
写真●英Micro FocusのJoachim Herschmann氏
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 「アジャイルとテストツールは切っても切れない関係にある。ここにきてアジャイル開発が広がりを見せており、テストツールの導入が一気に進む可能性が高い」――。

 このほど来日した英Micro Focusのテストツール製品責任者、Joachim Herschmann氏(Product Director Test Automation、写真)は、システム開発現場への導入があまり進んでいないテストツールの今後について、このような見方を示した。Micro Focusが買収する前の米Borland Software時代からテストツールの開発を手掛けてきたHerschmann氏。そんな同氏は“アジャイル”を起爆剤に、テストツールの普及を進めたい考えだ。

 数週間単位の短期リリースを繰り返すアジャイル開発は、なぜテストツールと関係が深いのか。Herschmann氏は「設計・実装・テストを繰り返すアジャイルではテストの量が膨大で、自動化していかに効率化するかがカギとなる。従来のようなマニュアルテストでは、繰り返しによりテスト工数が膨らんでしまう」と説明する。特に、これまで組み込みソフトやパッケージソフト開発でのみ普及が進んでいた機能テストツールが、アジャイルを採用する業務システム開発の現場にも普及すると強調する。

「各メンバーがいたるところでテストを実施」

 同社のテストツール製品のSilkシリーズも、アジャイル対応を急ピッチで進めてきたという。Herschmann氏によると、アジャイル対応とは「コラボレーション開発機能の実装」と、「アジャイルのワークフローへの準拠」の二つがある。

 コラボレーション開発機能は、設計者、プログラマ、開発者、業務分析者などさまざまな立場のメンバーが同時にツールを利用できる環境を指す。単体テストや機能テスト、負荷テストといった各種ツールを統合し、バグ情報やテストの進捗状況を一元的に管理できるようにする。「各メンバーがいたるところでテストを実施するアジャイル開発には欠かせない機能」(Herschmann氏)という。

 二つ目は、アジャイル特有のワークフローに沿った開発を可能にすることである。例えば、アジャイルの実践項目の一つである「テストファースト」を実現するため、テスト計画やテスト設計を事前にテストツール上に登録できる機能を持たせる。また、アジャイルではタスクを細かい単位で分割し、各メンバーは自分の負荷に応じて実施するタスクを選ぶ。テストツールもこのワークフローを実現するため、各メンバーがタスクを登録したり、実施するタスクを選んだりできる機能を備える。

 Herschmann氏は「アジャイルへの対応は、テストツールの全製品にわたって今後も強めていく方針」と語る。米IBMや米Microsoftも同様の動きを見せており、テストツールのアジャイル対応が急速に進む可能性が出てきた。